今年85歳となった森崎東劇監督が「ニワトリはハダシだ」(’04)以来8年ぶりに、長崎が舞台の心温まる介護喜劇「ペコロスの母に会いに行く」(製作プロダクション:(株)素浪人)の映画化に取り組んでいる。
原作は、岡野雄一さんの同名介護日誌漫画。物語の舞台となる九州長崎からfacebookなど各メディアを経て話題となり今年6月には西本新聞社から全国発売された。
映画は、故郷・長崎に戻った息子ペコロスが、85歳の年老いた認知症の母を介護する姿を明るくユーモラスに描く。劇中、原子爆弾が落とされた戦後間もない母父の時代や、酒乱だけれども優しく個性的な父と過ごしたペコロス少年時代、認知症を発症した母とハゲになったペコロス、幽霊になった父の現代を織り交ぜて構成するファンタジック作品。
キャストは、主人公のペコロス役に長崎出身の岩松了、若い頃の母に長崎出身の原田貴和子、年老いた母に赤木春恵、他に竹中直人、温水洋一、加瀬亮らが共演。
撮影は9月4日にクランクインし、来年2月10日から映画のクライマックスとなる「長崎ランタンフェスティバル」でロケをする。森崎監督をはじめ出演の原田、岩松ら長崎出身者が結集、撮影にあたる。
総製作費(配給宣伝費含む)は2億2000万円を予定。同作品のサポーターを募っており、インターネットによるクラウドファンディングプラットフォームを使って資金調達を実施。すでに数100万円が集まっている。
協賛団体として現在ソニー生命が決まっている。
作品は来年陽春に完成し、2013年8月地元九州で先行上映し、以降全国公開となる。
なお、同作品への問い合わせは、㈱素浪人(東京都杉並区南荻窪4丁目29番10号 田丸ビル406/電話03-5336-6810/www.surouninn.com)まで。
(取締役会長:指田 洋)