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松竹、4月26日付MS、5月30日付役員人事異動でどう変わるのか?

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松竹、4月26日付MS、5月30日付役員人事異動でどう変わるのか?

2012年04月27日
 4月1日付で人事異動を発令した東宝、角川書店、アスミックエースに続き、松竹がこの4月26日に役員(取締役/執行役員)を含むMS人事異動を実施した。

 同社はこの「平成24年2月期連結決算」で34億3千万円の純損失を計上し、業績不振となっており、役員を含め大幅な人事異動があるのではないかと噂されていたが、実際には取締役2名・執行役員1名の新任を配出し、MSも映画営業部長の交替などもあるものの“大幅なもの”ではなかった。

 新任取締役(5月30日付)は、岡崎哲也氏(現 松竹(株)執行役員演劇製作部担当兼演劇開発企画部担当、(株)歌舞伎座社外取締役)と秋元一孝氏(現 松竹執行役員映像調整部担当)。

 岡崎氏は、安孫子正専務取締役演劇本部長に続く、演劇本部の次世代のリーダーで、これまで演劇本部の王道である演劇製作畑を歩んできており、順当な昇進。

 40代半ばで執行役員に抜擢された秋元氏も50代となり、順調な昇格と言えよう。ただ担当は総会後の取締役会で変わるのではないかとの見方もされている。

 今回の人事で異色なのが、5月30日付で執行役員に就任する高橋敏弘氏(現 映像本部付部長、映像統括部担当兼映像調整部担当)である。

 高橋氏は1990年入社の現在44歳。映画業界にはまったく馴染みがないと言ってよい。入社以来これまで経理部、経営情報企画部、グループ企画室長等を経て、昨年3月1日付で映像統括部長に就き、今回、映画の外部調達部署である映像調整部を兼務で担当することになった。また、同氏は松竹二代目でもある。父が映画興行部に所属し、銀座松竹支配人等を務めた映画一家でもある。

 いずれにしろ同氏は映画業界にあまり人脈がないだけに、どう作品調達を進めていくのか、同氏の手腕が問われるところである。


【高橋敏弘(たかはし としひろ)―略歴―】

生年月日 1967年9月26日
1990年 3月 立教大学 卒業
―― 職歴(役職への就任、退任状況の記入)――
1990年 4月  松竹株式会社  入社
1998年 6月   同 経理部主計課  課長
2004年 3月   同 経理部主計課  次長
2005年 10月   同 財務部財務課  次長
2006年 4月   同 経営企画室 経営企画スタッフ 次長
2006年 7月   同 関連事業室長・経営情報企画部 経営企画スタッフ 次長
2006年 8月   同 グループ企画室長・経営情報企画部 経営企画室 次長
2008年 4月   同 経理部〈連結決算担当〉
2011年 3月   同 映像統括部   部長
2012年 4月   同 映像本部付部長 映像統括担当兼映像調整部担当(現任)

以上、現在に至る

(代表取締役社長:指田 洋)

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