モデルで女優としても活動中の武井咲(たけい・えみ)の注目度が増しているという。
ビデオリサーチが集計した正月三が日の「タレント別テレビCM出演本数」のランキングでは何と255本で堂々の1位にランクされた。同じ事務所の上戸彩を圧倒した…と話題になった(因みに、上戸は122回で19位だった)。
今年の正月三が日のタレント別テレビCM出演本数を見ると、武井の255本を筆頭に、向井理の219本、ベッキーの217本、柴咲コウの202本、そして木村多江の178本…と続いている。
武井は、06年に開催された「第11回全日本国民的美少女コンテスト」に出場し、グランプリこそは逃したものの「モデル部門賞」と「マルチメディア賞」の2部門を “W受賞” した。オーディションは、父親がインターネットで探し、賞金100万円を目当てに応募したと言われるが、父親としては、まるで宝くじを当てたような思いだったに違いない。
いずれにしても、この受賞がキッカケとなり、同年にファッション雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルとなった。因みに、武井自身は小学生の頃からファッション雑誌「CanCam」(小学館)を愛読していたと言う。
所属事務所のオスカープロモーションでは、今や「ゴクミ(後藤久美子)の再来」との呼び名もあるほどだ。
武井は現在、資生堂やイーオングループ、ロッテ、ソフトバンクモバイル、日本コカコーラなど14社の企業とCM契約してきたが、先ごろには世界的ファッション・ブランド「グッチ」とも契約が結ばれたことから、彼女のCM契約本数は15本になった。まさに “CMの女王” といったところ。
CMばかりではない。武井は昨年の暮れ12月14日にシングル「恋スルキモチ」でユニバーサルミュージック(ユニバーサルJ)から歌手デビューも果たした。同曲は、ロックグループGLAYのTAKUROが書き下ろした作品。「レコチョク」のCM曲としても使われ、オリコンチャートでは初登場6位にランクされた。
その他、女優としても今年は8日にスタートしたNHK大河ドラマ「平清盛」に常盤御前役で出演している。さらに、東映「愛と誠 201X」(三池崇史監督)ではヒロインに抜擢。今夏公開予定のワーナー映画「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚」(大友啓二監督)にも出演する。
オスカープロは、看板だった上戸が、EXILEのHIROとの結婚の噂で、頭を悩ませていたことは確かだ。そういった中で「(上戸から)武井にシフトを移した」といった見方もある。武井だけではなく同プロでは剛力彩芽(ごうりき・あやめ)も続いている。芸能界では何かとAKB48 ばかりの活躍が目立っているが、そういった中にあって武井は、昨年以上の活躍が期待されており、間違いなく「2012年の “顔” 」と言うべき存在になっていくに違いない。
(渡邉裕二)