10月28日
「麒麟の翼~劇場版・新参者~」
東野圭吾原作、阿部寛主演による人気ドラマの劇場版「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」が、第24回東京国際映画祭に特別招待作として出品され、28日午後にTOHOシネマズ六本木ヒルズで公式上映された。舞台挨拶には、阿部をはじめ、新垣結衣、溝端淳平、田中麗奈、松坂桃李、三浦貴大、菅田将暉の主要キャスト7人と土井裕泰監督がそろった。
本作は、TBS系で昨年春に放送され初回21%、平均15・2%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と高視聴率を誇った連続ドラマ「新参者」と今年1月のスペシャルドラマ「赤い指」の続編にあたるもの。日本を代表する推理作家の東野がデビュー当時から書き続けてきた原作“加賀恭太郎シリーズ”から、最新作にして最高傑作と呼ばれる「麒麟の翼」(講談社刊)を映画化した。阿部演じる切れ者の刑事・加賀恭太郎がスクリーンで最大の難事件に挑む。東京・日本橋で起こった殺人事件の謎をめぐる一級のミステリー・エンタテインメントであり、心に迫る感動の物語(129分)。
阿部、黒木メイサらドラマでお馴染みのメンバーに、新垣、中井貴一といった新たな面々が加わり劇場版ならではの豪華キャストが実現した。また、「いま、会いにゆきます」「涙そうそう」「ハナミズキ」などの感動作の名手・土井監督をはじめとした強力スタッフ陣の手椀により、ドラマファン以外も納得させる作品に仕上がった。脚本は櫻井武晴。主題歌はJUJUの「sign」(ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ)。東宝配給で、来年1月28日(土)より全国公開される。
▼阿部寛 「新参者」がいよいよ映画になって帰ってきました。家族の絆の話です。どこの家庭にでも起こりそうなささいな出来事から事件が起こります。人間の内面を掘り下げる加賀恭太郎の洞察力の鋭さの一方で、加賀自身の家族の確執も表面化します。極上のミステリーで見応えありますよ。
▼土井監督 このシリーズの魅力は、一流のミステリーでありながら、誰にでも思い当たる人間ドラマであるということです。(劇場版にあたり)物語をスケールアップするのではなく、より人を深く描くことで大きな作品とすることを目指しました。ドラマとまた違ったひとつの作品として楽しんでもらえるはずです。
(左より田中、溝端、阿部、新垣、松坂)
10月28日
セミナー「成功する地域コンテンツ産業育成のポイント」
23日から六本木ヒルズ森タワーで開催された「ユニジャパンエンタテインメントフォーラム」(主催:経済産業省、公益財団法人ユニジャパン)の最終日となる28日、「成功する地域コンテンツ産業育成のポイント」が40Fセミナースペースで行われた。
モデレーターを「Creative Market Tokyo 2011」審査員長の藤井雅俊氏が務め、福岡コンテンツ産業振興会議の澤卓志氏、財団法人沖縄県産業振興公社産業振興部 ハンズオンマネージャーの杉浦幹男氏、一般社団法人札幌・北海道コンテンツ戦略機構理事長の井上俊彦氏が登壇した。
はじめに澤氏がプレゼンし、福岡がソフトウェアで大きなポテンシャルを持っている地域であることをアピール。県内コンテンツ産業の現状と課題、目標、そしてコンテンツ制作支援スキームについて、さらに今年新しくオープンした福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センターやコンテンツ関連の各賞実施について説明した。
次に杉浦氏が登壇し、「地域コンテンツ産業振興と『お金』について」をテーマに、沖縄文化等コンテンツ産業創出支援事業であるコンテンツファンドなどについて紹介。
井上氏は、「観光産業とコンテンツ産業の接点」をテーマにプレゼン。札幌・北海道コンテンツ戦略機構や他国との戦略的な関係性を構築するパブリック・ディプロマシー、その戦略の傾向と対策、そして、資金循環(投資・権利)と地域コンテンツ戦略(観光・物産への憧れ・誘導)についての考えを述べた。
続いて、ティーチインが行われ、「成功する地域コンテンツ創生とは?」、「地域コンテンツの定義とは?」などについてそれぞれ考えを述べ、藤井氏がまとめた「産業基盤と情報のコンテンツ権利テーブル設定」、「地域コンテンツの内包される資質・地域財産とは」、「地域コンテンツの知的財産の流動性ファイナンス」、そして「地域プロデューサーとは」、「地域連携の可能性と課題」についての概念が示された。
左から藤井氏、澤氏、杉浦氏、井上氏
※詳細は後日『文化通信.com』に掲載予定。
各種データ
●「第24回東京国際映画祭」
劇場動員数 41,648人
総上映回数 315回(昨年は275回)
共催/提携企画動員数 172,231人
グリーンカーペット・アリーナ等イベント 約20,000人
プレス登録 約1,400件(うち海外は約300件)
TIFF ARIGATO プロジェクト寄付金 1,135,945円
トルコ地震義援金 161,253円
●「TIFFCOM」
出店数 226団体(20カ国・地区)
バイヤー数 約800人
来場者数 約20,000人
ユニジャパンフォーラム動員数 約2,100人