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『リヴァイアサン』は体感型ドキュメンタリー (vol.160)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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『リヴァイアサン』は体感型ドキュメンタリー (vol.160)

2014年05月16日

少し前に当ブログでご紹介した映画『リヴァイアサン』を試写で観てきました。

米マサチューセッツ州の港町から出港した巨大底引網漁船の漁業の様子を撮影したドキュメンタリー。こう説明してしまうと、単なるお仕事紹介映画になってしまいますが、それは違います。(以下、ネタバレを含むのでご注意を)

ちょっと表現が難しいですが、「これまで観たことのない圧倒的な映像と音響の渦に巻き込まれる」という感じなのです。ナレーションは一切なく、見やすさやわかりやすさとも程遠い映像。観るというより、体感するドキュメンタリーです。

とにかく、撮る対象に限りなく接近し、序盤は船の全体像も作業員たちの仕事ぶりもよくわからない。船内に響き渡るけたたましい金属音、海から上がった魚たちと同じ目線の映像…。さばかれた魚の残骸を海に投げ入れ、血に染まる海、そして空を飛ぶ鳥を上下から縦横無尽で眺めるショット…。

それは人間ではないもの、例えば鳥や魚の目線を感じさせる映像でもあり、美しさと残酷さと巨大さとスリルが入り混じる世界。俯瞰的に、何も考えずに見れば単調に見える作業風景も、ひとたび視点を変えることで、これほどまでにドラマチックで強烈な映像になるのかと驚きました。

注意点は、あまり映像にのめり込むと確実に酔います。87分と尺は短いですが、たまにスクリーンから視線を逸らさないとキツい時があります(私が1番前の席に座ったせいもあると思いますが)。ですから、手放しで誰でも楽しめる「傑作」とは言いません。

ただ、観終ったあとに何か心がザワザワする映画です。どうだったの!?と、一緒に観た人がいれば語り合いたくなりますよ。今年観ておくべき映画の1本でしょう。公開は当初6月の予定でしたが、8月に変更されたようです。もう3ヵ月ほど待ちましょう。



さて、金曜日なので恒例の競馬予想。今週末はヴィクトリアマイル。意外に好メンバーが揃って予想が難しいですが、本命はストレイトガール。スプリンターを東京のマイルで買うのは不安がありますが、希望通り内枠を引いたので、あとはできるだけ直線まで足を溜めて、フジキセキ産駒のキレ味を発揮してほしいです。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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