明けましておめでとうございます。今年も文化通信を宜しくお願い致します。
さて新年1発目の更新は、今年公開の主な映画についてです。2013年は興収120億円の『風立ちぬ』と90億円の『モンスターズ・ユニバーシティ』が牽引し、2012年と同じくらいの年間興収になりそうな見込み。さて、2014年は…
やはり、最大の注目はスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』でしょうか。宮崎駿監督引退後の、今後のジブリを占う意味でも重要な作品。92億円の大ヒットとなった『借りぐらしのアリエッティ』の米林宏昌監督の作品です。
そのほか、日本映画ではGWに『テルマエ・ロマエ2』と、『相棒‐劇場版3‐』のメガヒットシリーズが激突します。公開中の『永遠の0』はすでに30億円を突破し、50億円超えも期待できるでしょう。
東宝配給作品はどれも10億~20億円以上が見込めそうですが、「ドラえもん」を3DCG化した『STAND BY ME ドラえもん』(8月公開)がどのように推移するかは興味深いところ。また、ハードルの高い漫画原作の映画化を見事ヒットに導いた『るろうに剣心』の新作2部作の公開にも注目です。
一方洋画ですが、今日の外配協名刺交換会で、松岡会長が「やや不安になる方も少なくないと思う」と述べた通り、少し寂しい感じを拭えません。そんな中で、前作が42億円を突破した『トランスフォーマー/ロストエイジ』(夏)は今回も期待できるでしょう。
また、いつも30~40億円台のヒットとなる「バイオハザード」の第6弾(秋)、前作が31億円の『アメイジング・スパイダーマン』(4月)も楽しみなタイトル。『塔の上のラプンツェル』『シュガー・ラッシュ』の客層を再度取り込めそうな『アナと雪の女王』もヒットしそうな予感です。
私が試写で観た作品では、『ラッシュ/プライドと友情』が非常に良い作品なので、賞レースでの活躍次第で1発あるかもしれません。