ワーナー・マイカル・シネマズ23劇場で2月26日、「ワールドプロレスリング1.4東京ドーム3D」の上映がスタート。WMC板橋では、新日本プロレスの棚橋弘至選手が初日舞台挨拶を行った。
同作品は、今年1月4日に開催された、世紀のビッグマッチ、新日本プロレスドーム大会「レッスルキングダムⅤ in 東京ドーム」の3D記録映像。新日本プロレス、テレビ朝日「ワールドプロレスリング」の協力のもと、3月4日までの1週間限定で上映される。同じ座組みで、昨年10月に行われ大好評を博した“プロレス3D”の第2弾。前回(2日間のみ、14劇場)よりも上映期間、上映劇場数を大きく拡大させる。
約70分の上映終了後、客席は棚橋選手を迎え入れようと“棚橋コール”の大合唱。棚橋選手がIWGPチャンピオンベルトとポップコーンと抱えて登場すると、割れんばかりの拍手と歓声があがった。上映直後の高揚感と一体感、そこに棚橋選手のトークの面白さが重なって、約30分の舞台挨拶は大変な盛り上がりを見せた。
棚橋選手は1月4日の試合で、小島聡選手を破り、IWGPヘビー級王座を奪還した。「映画と同じように、プロレスの試合でも最初から最後まで伏線がある。今回の試合は、小島選手のラリアットを封じようと、序盤から右腕を攻めて、狙いどおりに勝つことができました」と振り返った。
今回の撮影は、3Dカメラを6台に増やして行った。コーナーポストの上のアングルからの映像は、これまでになく斬新で、迫力満点。1月4日に試合を決めたのは、フィニッシュホールド「ハイフライフロー」だったが、棚橋選手は「3Dで見た映像だと、ハイフライが、いつもよりも高く飛んでいるように見える。3D向きの技」と評した。
プロレスを映画館で、しかも3Dで見ることについて、「こんな時代が来るとは…」と驚きの表情を見せつつ、“プロレス3D”の見所として、会場でいるかのような臨場感、高まる技の迫力、会場の一体感、甦る感動などを挙げ、「試合会場で見た人が、もう一回見ても楽しめる」と述べた。
「(映画館で上映されたということは)来年のアカデミー賞の対象になるのでしょうかね。作品賞とか、主演男優賞とか」とジョークを飛ばしたうえで、「新日本プロレスの興行は今、追い風が吹いていて、とても充実している。今日の3D上映も満席になりました。この勢いを加速させていきたい。(実際の試合の)会場でも、映画でも、プロレスを盛り上げていきます。これからの新日本プロレスを楽しみにしてください」とアピールした。
当日は、WMC関東5劇場で同時に舞台挨拶を行った。板橋の棚橋選手の他、港北ニュータウンで中邑真輔、市川妙典で永田裕志、つきみ野で真壁刀義、浦和美園で後藤洋央記の各選手が登壇した。これら舞台挨拶の模様は、26日深夜2:55より「ワールドプロレスリング」でオンエアされる。