ワナワンのダンス監督、キム・テグン氏によるトークショー
人気沸騰中の韓国の男性11人組グループ「Wanna One」(ワナワン)のダンス監督、キム・テグン氏が13日、幕張メッセで開催された韓国のコンテンツ&カルチャーコンベンション「KCON 2018 JAPAN」で、「Wanna One振付ディレクターに聞く!ダンス制作秘話」と題したトークショーを行なった。
キム・テグン氏(EZIN MANS団長)は、小さい頃からダンスが好きで、本格的にダンスを始めたのは韓国の年齢で19歳からだそう。これまで少女時代、SUPER JUNIOR、2AM、2PM、防弾少年団などのツアーや公演のダンスを手がけ、現在はワナワンのダンス監督を務めている。
トークショーでの主なやりとりは次の通り。司会進行は日本でMCや歌手として活動しているジンソクが務めた。
キム・テグン氏
ジンソク:ダンスはいつごろから始めましたか?
テグン氏:小さい頃からダンスが好きでしたが、本格的にダンスを始めたのは、韓国の年齢で19歳からでした。
ジンソク:ダンスの実力は努力すればよくなりますか? それとも生まれつきの才能ですか?
テグン氏:歌の場合、生まれつきの才能というのは大きく影響されると思いますが、ダンスの場合はリズムの感覚がない人でなければ、努力すれば成長できると思います。
ジンソク:先生は今、ワナワンの振付ディレクターをされていますが、もし振付をやるとしたら才能があるメンバーは誰だと思いますか?
テグン氏:この質問に答えるのは勇気のいることだと思いますが、個人的にはウジンくんだと思います。あと、ジフンくんですね。
ジンソク:11人でダンスをする時、気をつけたり、気にして教えていることはありますか?
テグン氏:メンバーは、それぞれ違う場所(事務所)で異なる練習をしてきたので、それゆえ、確かに個人の実力差はありました(※ワナワンは、異なる事務所の練習生たちが参加し、デビューグループのメンバー入りを競うオーディション番組「PRODUCE 101」シーズン2から誕生した背景がある)。ですので、練習する時に必ず僕から言うのは、お互い気を配り、配慮をしましょうということです。ダンスが上手いメンバーは、まだダンスがついてきていないメンバーを引っ張り、練習が必要なメンバーはさらに努力して、お互いにフィーリングを合わせ、みんなで力を合わせてやっていこうとアドバイスをしています。
ジンソク:振付を作る時、アイデアはどうやって得ていますか?
テグン氏:最近はトレンドが変わるのがとても速いので、テレビなどを観ながらトレンドの様子をうかがったりしています。あと最近は、なかなか接することのない現代舞踊を拝見させていただいて、現代舞踊の動きをアレンジさせていただいたりしています。
ジンソク:ワナワンの楽曲「Wanna Be(My Baby)」のポイントダンスの振付を教えてください。
テグン氏:分かりました。
ワナワンの楽曲「Wanna Be(My Baby)」のポイントダンスを披露するキム・テグン氏と、それを見守るジンソク(左)
<この後、来場者と一緒に「Wanna Be(My Baby)」のポイントダンスを実演。テグン氏が、一生懸命踊ってくれたお客さんを会場の中から選んで、この日のレッドカーペット入場券(2名)と、ワナワンのメンバー全員のサイン入りCD(1名)をプレゼントした>
ジンソク:K-POPのダンスが世界的に愛されていますが、魅力は何だと思いますか?
テグン氏:他の国にも素敵なアーティストの方はたくさんいらっしゃると思いますが、K-POPの場合は、韓国語の言葉にあわせてポイントの振付をつけて、キレキレのダンスをこなすところが魅力だと思います。
ジンソク:K-POPの振付ディレクターとして一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?
テグン氏:ワナワンも含め、他のアイドルの方々と一緒に練習をして、汗を流しながら頑張って用意をした初めてのステージを観た時に、とてもうるっとくる、感動する瞬間があります。そういう時が一番やりがいを感じる瞬間なんじゃないかなと思います。
(了)