鈴井貴之舞台に出演の藤村D、野望語る!「なんなら主役級で出せ(笑)」
2014年10月24日
CS映画チャンネル「チャンネルNECO」は、鈴井貴之がMCを務めるオリジナル番組「直CUE!勝負」の特別編『直CUE!勝負 第3回戦 特別編「SHIP IN A BOTTLE SPECIAL」』を11月に放送する。鈴井貴之が作・演出する舞台「SHIP IN A BOTTLE」が11月1日から上演されるのを記念したもので、この舞台に役者として出演する「水曜どうでしょう」の名物ディレクター・藤村忠寿を迎え、10月中旬、稽古後に都内料理店で対談の収録が行われた。藤村は「今日は『水曜どうでしょう』の話はしない。舞台の話しかしないから」と宣言、鈴井と“演劇論”を展開した。
「SHIP IN A BOTTLE」は、鈴井貴之が立ち上げたエンターテインメントプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の4年ぶりとなる第2回公演作品。舞台は、南太平洋上に浮かぶ一艘のマグロ漁船。その船は、海上刑務所でもあり、受刑者たちは、刑期を終える日まで、黙々とマグロ漁に従事していたが、大嵐により船は大破し沈没寸前に。生き延びるために必死になる受刑者たちの姿と、船に隠されたある重大な秘密が描かれる。
藤村が演じるのは、船長という権限のある役どころ。ある日の飲み会で、藤村から鈴井に「(舞台に)出せ」と逆オファー。鈴井もその場はOKしたが、後になって「本気だっていうから慌てた」という。「カメラと人前は違う。あと、この人が言うこと聞くのかと。ダブルの不安があった」と鈴井。当初はマグロの役を考えていたと冗談気味に語った。しかし藤村は「なんなら主役級で出せ(笑)」となお迫り、船長役を見事ゲットした。
藤村といえば「水曜どうでしょう」の名物ディレクターとして有名だが、今年6月には劇団イナダ組の公演「わりと激しくゆっくりと」で初めて舞台を踏んだ。しかも初主演という大役に、観に行った鈴井は「人の舞台を観てこんなに緊張することもない」と振り返りながら、「意外にちゃんとやっていた」と好評価、不安は一掃されたと話した。
そして今回、キャリア半年にして、「SHIP IN A BOTTLE」で全国(東京・大阪・名古屋・札幌)を回ることに。藤村は「最終的には蜷川(幸雄)さんまで行く(笑)」とジョークを飛ばすも「怒られるよ」と鈴井にツッコまれた。藤村はとにかく演劇が楽しくてしょうがない様子。「来年50歳。この年齢で始められる。こんなウキウキすることってない」と話し、「中高年サラリーマンもやってごらんって。楽しいから」とアドバイスした。
舞台には作・演出を手がける鈴井も出演する。「水曜どうでしょう」ではおなじみの2人だが、舞台の上ではもちろん初共演。鈴井は「芝居を2人でやるのが不思議」と感慨深げ。やがて話は舞台だけでなく「水曜どうでしょう」に。藤村は「『どうでしょう』を長く続けていけたのは、お互いに補完し合わなければいけなかったから、ということに尽きると思う。コイツがいないと出来ない所もあるっていうのが、それぞれにある」と話した。舞台では演出=鈴井、役者=藤村と、番組とは立場も逆転。「俺はプレイヤーの1人だから、監督(鈴井)の言うように。今までの動きとはまったく違う」という藤村に、鈴井は「人に委ねられるのは確証がないとね」と互いの結束を確かめた。
これらトークの模様は、CS放送「チャンネルNECO」で11月1日(土)23時~23時30分放送(リピート放送11月5日、11日、29日)。番組では「SHIP IN A BOTTLE」の舞台裏に潜入し、メイキング映像も交えながら届ける。さらには舞台のチケットプレゼントも。詳しくは番組フェイスブック(
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