武井咲ブロマイドも… 綾野剛の屋台が破格理系ドラマ撮影の裏で人気
2014年10月17日
女優・武井咲と俳優・綾野剛がダブル主演するフジテレビ系連続ドラマ「すべてがFになる」(10月21日~火曜午後9時)の発表会見が17日、都内で行われた。難しい撮影の裏で“綾野商店”が人気。綾野の提案で現場に屋台が設けられ、スタッフ・キャストのため食べ物やシャンプー、下着などが用意されているという。利用者の一人・武井は「私のブロマイドもある……」とにっこり。店主・綾野は「スタッフがこころよく対応してくれる」と嬉しそうにほほえんだ。
工学博士の作家・森博嗣氏による理系ミステリーの先駆け、S&Mシリーズの初映像化。破格のスケールと難解な世界観から、幾度となく断念されてきた。綾野が率先して盛り上げているよう。武井は「わからないことがあれば綾野さんに相談できる」と感謝。また、衣装で気に入ったコートがあったと明かすと、綾野は「赤いコートでしょ? あの時は(役柄ではなく)完全に武井咲の顔だった」と当てて見せ、「(僕が)なんとかしましょう」とはにかんだ。
武井演じるスーパー理系女子大生・西之園萌絵と、綾野演じる工学部建築学科准教授・犀川創平の師弟コンビが難事件を解き明かす。原作のエピソードから「冷たい密室と博士たち」を手始めに、2話完結で描いていく。巧妙で驚がくのトリックを再現するにあたり、武井が「セットがすごい」と言えば、綾野は「1クール使えるセットを1週間、2週間で壊すのを繰り返すんです」と説明した。
原作の世界観を大切に、一方で武井は「(原作とまた)もう一つの新しい色としてこのドラマを成立させられれば」と意気込んだ。綾野は「人間らしさを出していかないと(視聴者を)置いていってしまう。人の体温を持ち込みたい」と静かに情熱をみなぎらせた。また、原作者の森氏は「その挑戦と冒険への勇気はいかほどか、と楽しみにしております」とコメントを寄せた。
准教授仲間・喜多北斗役の小澤征悦が「妥協点で作ってはいけない。もう一つとがった、もう一つの『すべてがFになる』に向かって、スタッフ・キャストは撮影している。映像化が想像を超えいくか、超えていないかではなくて、もう一つ違った物語が見られる喜びを感じてもらいたいと思って僕らはやっている」と熱っぽく語った。
“人類のうちで最も神に近い”と言われる天才プログラマー役の早見あかりは、原作の大ファンでこの日司会を務めた三宅正治アナウンサーが「ぴったり!」と納得のキャスティング。ほか刑事役に戸次重幸、ボーイッシュな助教授役に水沢エレナ、萌絵の叔父の県警本部長役に吉田鋼太郎ら。
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