梅宮辰夫76歳、生に執着せず…故郷ハルビンなど人生を締めくくる旅へ
2014年06月23日
梅宮辰夫
梅宮辰夫
俳優の梅宮辰夫が、人生を締めくくる旅に出た。BSフジで7月13日午後5時~6時55分放送の特別番組「『僕らはみんな生きてきた』~やっておきたい3つのこと~」で、72年ぶりに故郷を訪ねたほか、盟友や愛娘と水入らず。旅を終えた梅宮は23日、都内の同局で会見し「僕は75歳を過ぎたら終わっていいと思っている」と死生観を明かした。
かつての東映スターは76歳に。「みんな85歳、90歳までと思うみたいだけれど、僕は適当なところであの世に行ってしまいたい」と生に執着せず。「自由奔放に生きて、やりたいことはやった」「僕たちは昭和の映画俳優だから」と業界の変化もしみじみ。「75歳を過ぎたらどんどん老化していく。(冒険家の)三浦雄一郎さん? ああいう人は特別」と語った。
そうした心境のなか、梅宮がやっておきたい3つのこと。番組では、東映の後輩で半世紀以上の付き合いの松方弘樹とハワイで釣り、娘の梅宮アンナとは馴染みの店で酒を酌み交わし、そして4歳まで過ごした生まれ故郷・ハルビンを訪れた。「ハルビンには死ぬまでに一度行きたかった。父が釣りにつれて行ってくれた川の対岸に高層建築ができているのを見て、変わるものだなと思った」と感慨深げ。
ハルビンには昨年10月に行き、変化の一方で自身の生まれた部屋も探し出した。今年に入り母が死去、カメラは都内にある両親の墓を参る梅宮の姿も捉える。「いつ死んでもいいように」と言う一方で、家族を人一倍愛している。まだまだ健在。「孫には父親がいないからね」と笑顔で語っていた。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。