橋田壽賀子氏「まだ89歳」元気いっぱい「なるようになるさ。」続編へ
2014年04月15日
脚本家・橋田壽賀子氏が手がけるTBS系連続ドラマ「なるようになるさ。」シーズン2の発表会見が14日、都内で行われた。5月10日に89歳の誕生日を迎える橋田氏も元気に出席。「まだ89歳」と笑い、「書きたいものがいっぱいある。当分元気でいたい」と衰えぬ創作欲を示した。常連の泉ピン子から「100歳まで書いてるよ!」とヤジが飛んだ。
90歳にリーチも、ますます精力的な橋田氏。連ドラ執筆の苦労はみじんもなく「なんでもないドラマをもういっぺん書けと言ってくれて、それが嬉しかった」と飄々。水泳などトレーニングを欠かさず、まだまだ理想の家族を書き続ける意気。「年寄りライターの務め」と冗談めかし、さらなる続編にも「続けさせてくださるといいな」と意欲をのぞかせた。
昨年7月クールに続くシーズン2。視聴者の要望に応え、舘ひろし、浅野温子演じる夫婦が営む“自宅レストラン”が帰ってくる。ピン子、志田未来、安田章大(関ジャニ∞)、紺野まひるらに加え、新キャストで渡辺美佐子、南沢奈央、伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)らが出演。再び、誰にでも起こりうる身近な問題から、他人同士という新しい形のホームドラマをつむぎ、現代の家族のあり方を問う。
橋田氏の台詞は相変わらず長く大変というが、舘は「(続編)あればいいなと思っていた」とのぞむところ。浅野は「夫婦のシーンが前作よりパワーアップしているらしい」と意気込んだ。また、舘が「ピン子さんとがっぷり四つに組むシーンがある」と言えば、ピン子が「間違えが起きなきゃいいけど」とニンマリ。
ピン子らが爆笑をさらうなか、シーズン1を通じ「人間力を鍛えられた」と言う安田は、ジャニーズの後輩・伊野尾が加わり「2人3脚で温めていけたら。微力ながら笑いも届けていきたい」とアピール。紺野は舘に「常に差し入れの3~5メートル以内にいる」とばらされ頭を抱え、南沢は「みなさん温かくリラックスして撮影に臨んでいる」と充実感をにじませた。
81歳の大ベテラン・渡辺が若者たちに交じり住み込みの従業員役を演じるのが橋田流。若い世代が中心となるドラマにあって、躊躇なく意見していく。渡辺は「橋田さんは(昨今の)サイレンスお年寄りに抗議する意味で、私みたいな役を書いてくれる。お年寄りを元気づけられたら」と重みある言葉を残した。
TBSが火曜午後10時に新設した「火曜ドラマ」枠の第1弾。同枠では、ドラマ好きな大人に向け上質なラインナップを編成していくという。初回は4月22日で午後9時からの2時間スペシャル。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。