小栗旬が神の領域へ 「SP」に続く斬新刑事ドラマ「BORDER」
2014年04月04日
俳優・小栗旬が主演するテレビ朝日系連続ドラマ「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」(4月10日~木曜午後9時)の発表会見が3日、都内の同局で行われた。「GO」「SP 警視庁警備部警護課第四係」などの直木賞作家・金城一紀氏が、小栗を念頭に原案・脚本を手がけた。死者と対話できるという斬新な刑事像。小栗は「とにかく台本が面白い。この面白い世界観に僕らは乗っかっていくだけ」と力を込めた。
「あなたを殺したのは誰ですか?」。小栗と金城氏が組んだ刑事ドラマは“神の領域”に踏み込む。奇跡的に蘇生した刑事・石川安吾が、死者と対話できる特殊能力を持つようになり、生と死のBORDER(境界線)を越えて事件解決に挑む。被害者の無念を晴らそうと捜査に奔走するなかで、生と死だけでなく、正義と法、情と非情などさまざまに葛藤する。
金城氏が「刑事ドラマは世にたくさんありますが、他とは明らかに違う世界観の作品を手掛けたい。そして、小栗旬という素晴らしい俳優と仕事がしたい」と書き下ろし、自身も映像化を心待ちに。「SP」シリーズに続き大ヒットに期待。メガホンをとるのは、「相棒」シリーズや「探偵はBARにいる」シリーズなどの橋本一監督と、「SP」シリーズの波多野貴文監督。
共演は、青木崇高、波瑠、古田新太、滝藤賢一、野間口徹、浜野謙太、遠藤憲一ら。小栗が「シリアスな内容だから、シリアスな現場にもできるけれど、せっかくなんで楽しく」と率先して和やかに。ライバル刑事・立花役を演じる青木が「小栗君は(役柄のように)クールじゃなくて土足で(懐に)入ってくる」と嬉しそうに話した。2人でよく飲みに行くようで、紅一点で検視官役の波瑠が「疎外感がある。楽しそうだな」と口をとがらせ笑わせた。
収録現場では金城氏提供の重さ7キロのハンマーを振り回し鍛えているという小栗。第1話の出来を確認し「とても硬派なドラマになっている」と自信を深めた。「刑事ながら殺人事件が起きることを望む、機械的な男だった石川が、徐々に人間らしくなっていく」とアピール。ファンタジック要素、時折コミカルさもあり、ラストはほろり。1話完結で見せていく。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。