「アーバン ラグジュアリー シネマ」をコンセプトに掲げる新劇場について、写真を交えて紹介する。
(写真左:TOHOシネマズ日本橋が入居するコレド室町2)
(写真右:シアターフロア入口、右には大型モニター) 東京・日本橋に誕生した新施設「コレド室町2」と「コレド室町3」。TOHOシネマズ日本橋は、コレド室町2の3階に位置する。
右上写真にある「SCREENS」をくぐると、2フロアに9スクリーン、1770席(最大406席、最小112席)が並んでいる。
(写真左:下層3階の通路、右手に1番スクリーン)
(写真右:エスカレーターで上層5階へ)
「SCREENS」を通って、すぐ左側にポスターケースがズラリ。下層の3階には1番~5番スクリーンが並ぶ。奥に進むと、上層の5階につながるエスカレーターが見える。日本橋らしく中高年層を意識してか、また大人向けの落ち着いた雰囲気に合わせてか、エスカレーターの速度は緩やかだ。
(写真左:5階の6番スクリーン入口) (写真右:5階の7番スクリーン入口) 上層の5階には、6番~9番スクリーンが並ぶ。最大の7番スクリーンは、TOHOシネマズ独自規格のラージスクリーン「TCX」を導入。座席数は406席。このうち24席を、半個室シートでセミプライベート空間を演出する「プレミア ボックス シート」が占める。
(写真左:7番スクリーンのTCX)
(写真右:7番スクリーンの客席)
7番スクリーンのTCXのサイズは、左右18.7m×天地7.9m。客席の真ん中あたりに、プレミア ボックス シートを配置した。
(写真左:プレミア ボックス シート)
(写真右:8番スクリーンのドルビーアトモス)
プレミア ボックス シートは左右両側に仕切りがあり、荷物を置くためのスペース、ドリンクホルダーも用意。隣の人の様子が気にならないため、スクリーンに映し出される映像に没入できる。7番のほか、5番(228席)に9席、8番(292席)に22席を導入した。
右上の写真は、ドルビーが提供するシネマ音響「ドルビーアトモス」を導入した8番スクリーンの場内。グリーンは天井のスピーカー、ブルーはサイドのスピーカー。8番には2つ目のTCX(左右16.0m×天地6.7m)も導入した。
(写真上・左:ロビー)
(写真上・右:コンセッション)
(写真上・左:ザ・ストア、チケット売場)
(写真上・右:休憩スペース) コンセッションの左に「The Store」と「TICKETS」がある。チケット販売は有人対応の端末が2つあり、その奥に自動券売機が7台並んでいる。
ロビーの一角にはシートやテーブルを相当数置いて、鑑賞の前後にゆっくり寛ぐことができる。
なお、TOHOシネマズ日本橋の料金体系は、他のTOHOシネマズと同じ。プレミアム ボックス シートは2500円。TCXは+100円(ららぽーと船橋、市原、くずはモールでは上乗せナシ)、ドルビーアトモスも+100円(ららぽーと船橋、くずはモールでは上乗せナシ)となる。
消費税率が8%へと上がる4月1日以降については、基本料金(一般1800円、大学生1500円、高校・中学・小学・幼児1000円)は据え置き、各種割引料金は現行+100円となる。また、プレミア ボックス シート、TCX、ドルビーアトモスは4月1日以降も現行料金から変わらない。
「アーバン ラグジュアリー シネマ」を標榜するだけであって、内装や設備、番組編成や雰囲気作りも含めて、大人の客層を意識した試みが随所にみられる。
TOHOシネマズは、この日本橋を皮切りに都心出店戦略を開始した。日本橋のオープンは、来年春にオープン予定の「TOHOシネマズ新宿」への期待を一層高めた格好だ。
(了)
(文・写真・構成:松本貴則)