17歳“美声女”が激戦制し感涙… 剛力らと映画プリキュアでデビュー
2014年01月26日
芸能事務所・オスカープロモーションと声優事務所・青二プロダクションによるオーディション「全日本美声女コンテスト」の本選大会が26日、都内で行われ、応募総数1万4434通のなかから、東京都の17歳・辻美優さんがグランプリに輝いた。大激戦を制し「まさか……」と泣きじゃくった。魅力的なアニメ声に加え、モデル並みの容姿を誇る。歌やダンスもこなす。まさに“ニュータイプ”なヒロインが誕生した。
「女優も声優も両立できる人になりたい」と決意。オスカーと青二プロに同時所属するという異例の枠組みで、芸能界・声優界に一石を投じる存在へ。3月15日公開の「映画プリキュアオールスターズ New Stage3 永遠のともだち」で、いきなりスクリーンデビューを飾ることが発表された。また、この日特別審査員を務めた女優・剛力彩芽らも同作に出演が決まった。
美少女ならぬ“美声女”コンテスト。「全日本国民的美少女コンテスト」などで日本の美文化を牽引してきたオスカーと、世界に誇る日本アニメの声優育成・マネージメントの老舗・青二プロがタッグ。アニメ文化をより身近にし多くのビジネスに活用させる「blue oscar project(ブルーオスカープロジェクト)」の企画第一弾としてオーディションが大々的に行われた。
容姿も声も美しい12名がファイナル進出。容姿を隠した登場前とステージ上での2度にわたるナレーション・セリフ審査、さらにウォーキング審査、歌唱審査、質疑応答などでアピールした。知性や将来性、カリスマ性なども吟味され、クール・ジャパンが盛り上がる中で世界で活躍できるかどうかも重視。審査員を務めたKADOKAWAの井上伸一郎代表取締役専務は「大激戦だった」とレベルの高さに唸った。
辻さんの執念が他を上回った。これまで何度もオーディションに落ちてきたというが「どうしても声優になりたい」と諦めず、大一番で開花。「どんなに忙しくなろうと頑張る」と力を込めた。声優としては「すべてのジャンルで色んなキャラクターを演じたい」と言い、好きなアニメは「たくさんありすぎて……」と迷いながら「ドラゴンボール」を挙げた。
辻さんは、グランプリ賞金100万円を獲得。一方で、オスカーと青二プロの両社の所属となり芸能界・声優界デビュー。「映画プリキュア~」出演決定のほか、文化放送のラジオレギュラー番組、Amebaのスマートフォン向けゲーム「ガールフレンド(仮)」出演が約束されている。また、KADOKAWAの井上専務は、3月22日、23日に東京ビッグサイトで開催されるアニメイベント「AnimeJapan」でさらなる発表があると予告した。
準グランプリには花房里枝さんと高橋美衣さん、マルチメディア賞には吉村那奈美さんが選ばれ、辻さんと4人そろって「映画プリキュア~」に出演することになった。また、特別審査員として、剛力のほか、女優の菊川怜、声優の野沢雅子、古谷徹が参加。剛力と野沢の「映画プリキュア~」出演も発表になった。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。