映画超えスケール!竹野内VS松ケンら超豪華“東京五輪”サスペンス
2013年10月31日
製作規模、キャストとも“超豪華”なテレビ朝日55周年記念二夜連続ドラマスペシャル「オリンピックの身代金 ~1964年・夏~」(11月30日、12月1日午後9時)の発表会見が31日、都内の同局で行われた。空前の大作という触れ込みで、主演した竹野内豊は「非常に大きなスケールのドラマに仕上がった。ぜひ楽しみにしてほしい」と自信を示した。
そのスケールは映画に勝るほど。共演の松山ケンイチは、撮影中に日本の映画料金は高いと漏らしていたというが、このドラマには「1800円の価値がある」とキッパリ。PR手法もさながらで、往年の映画を彷彿させる大きな手描き看板が登場した。竹野内は「(看板に描かれるのは)憧れだった。本当に光栄」と感謝感激、松山は「素晴らしい! やっぱり映画公開した方がいい」と気持ち高ぶった。
直木賞作家・奥田英朗の傑作を初映像化。1964年の東京五輪を題材に、世紀の祭典とそれを阻止しようとする勢力をめぐるサスペンス。日本の輝かしい高度経済成長の陰で苦しむ人々と国家の対決を、圧倒的スケール、緻密なディティールでもって描き出すにあたり、総力がつぎ込まれた。
キャストは主人公の刑事を演じる竹野内、対する東大院生役の松山ケンイチ、そして2人の間で揺れるヒロイン役・黒木メイサをはじめ主役級がずらり。天海祐希、榮倉奈々、江角マキコ、柄本明、大杉漣、小澤征悦、唐沢寿明、岸部一徳、桐谷健太、國村隼、斎藤工、笹野高史、沢村一樹、速水もこみち、吹石一恵らがそろった。大河ドラマ主演経験がある松山ですら「この中に入れて幸せ」と謙遜した。
昭和30年代の東京を再現するため、北九州をはじめ国内数十カ所でロケ、海を越え韓国でも巨大セットを組み、のべ2カ月半に及ぶ撮影を敢行。CG合成もふんだんに用い、当時の街並みや暮らしが完璧によみがえった。柄本は「とにかくお金がいっぱいかかってる」と苦笑い、東京五輪は青春の思い出で「(外国人選手に)サインもらいに行った」と目を細めた。
大杉は「スケールもさることながら、脇役を含めた人物が丁寧に描かれている心に届くドラマ」とアピール。黒木は、男性キャラクターに触れ「熱く、一生懸命に生きている男らしい男性がたくさん出てくる。平成の男子に見てもらいたい」と呼びかけた。
クランクアップ後に2020年東京五輪開催が見事決定し、斎藤が「“必然的”な作品に参加できた」としみじみ。泉谷しげるは、前回の五輪のインパクトを「日本が変わっちゃった、違う世界になっちゃったという印象がある」と表現、その華やかさの裏側まで迫ったドラマに太鼓判を押していた。
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