小野リサ、ブラジル最高勲章を受章「亡き父に捧げる」
2013年08月20日
日本を代表するボサノヴァシンガーの小野リサが、ブラジル最高勲章のひとつ「リオ ブランコ国家勲章」を受章。20日、東京・北青山の駐日ブラジル大使館で行われた叙勲セレモニーに出席した。「身に余る光栄に恐縮しながらも、感謝の気持ちでいっぱい」と喜びを語った。
リオ ブランコ国家勲章は、ブラジル政府が外交分野の貢献者に贈る勲章で、これまで作曲家・坂本龍一氏、ピアニスト・鈴木裕子氏、元サッカー日本代表・ラモス瑠偉氏らが受章。小野は、1989年のデビュー以来、ボサノヴァを通じブラジル音楽を日本に普及させた功績が認められた。マルコス・ベゼーハ・アボッチ・ガウヴォン駐日ブラジル大使から勲記とメダルを授与された。
母や子どもらが見守る中、1972年に家族とともにブラジルから日本に移住、ボサノヴァを歌い続けてきた半生を振り返り、「この章を、私の心を支えてくれた素晴らしいブラジルの音楽、私の音楽を支えてくれるミュージシャン、スタッフ、ファンの皆様、私を支えてくれている母、子ども達、家族、そして(音楽を教えてくれ昨年死去した)亡き父に捧げたい」と天を見やった。
ボサノヴァのスタンダードナンバー「慎ましい人々」「あなたなしでは生きられない」「パストリーニャス」の3曲を披露し、「ブラジルの音楽は本当に素晴らしいんですよ」と胸を張った。スポーツでは来年にはサッカーW杯ブラジル大会がある。こちらは「日本とブラジルのどちらを応援するか? うーん……両方!」と悩まし気だった。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。