映画「南極物語」30周年、タロ・ジロ像がフジテレビの下へ
2013年06月26日
フジテレビが製作し、当時の日本映画興行記録を塗り変えるなど一大ブームを巻き起こした「南極物語」(蔵原惟繕監督)の1983年公開から今年で30周年を迎えたのを記念して、タロ・ジロらの銅像が同局夏のイベント「お台場合衆国2013」(7月13日~9月1日/フジテレビ本社屋およびお台場周辺エリア)で特別展示されることがわかった。
タロ・ジロら南極観測隊カラフト犬15頭の銅像は、映画公開前の1959年に動物愛護を訴えるため東京タワー敷地内に設置され、半世紀以上にわたって親しまれてきた。その感動の物語が広く知られるきっかけともなった映画の公開からちょうど30周年となる今年、同所から移転される。
これを受け、フジテレビは「これまで同様多くの一般の方の目に触れられる機会を作るお手伝いができれば」「南極観測でのタロ・ジロたちカラフト犬の功績をたくさんの方々に知っていただきたい」と考え、銅像を製作した日本動物愛護協会の協力のもと、記念企画としてお台場での特別展示が決まった。
お台場には、「南極物語」を製作したフジテレビがあるだけでなく、本物のタロ・ジロたちが実際に乗った南極観測船「宗谷」の実物が展示されている船の科学館もある。銅像を展示するにはまさに格好の場所だ。また、無料ゾーンに設置され、誰でも見ることができる。
タロ・ジロ像の展示とともに、30年前に「南極物語」が公開されたのと同じ日の7月23日に、同作デジタルリマスター版が無料上映されることも決まった。フジテレビホームページ他で募集し140~150名を招待。上映後には映画にかかわったスタッフらによるトークショーが行われる。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。