ディルアングレイ・京、緊急入院! 40度の熱でライブ強行…
2013年05月18日
人気ロック・グループ“ディルアングレイ”のボーカル“京”(年齢不詳)が16日、東京・新木場のSTUDIO COASTで行われた公演で喉に不調を訴え、公演後に都内の病院に搬送され緊急入院していたことがわかった。「扁桃炎」と診断されているが40度以上の高熱は落ちておらず、懸命な治療が続けられている。24日には東京・渋谷公会堂での公演も控えている。
ディルアングレイは、アルバム「THE UNRAVELING」の発売に合わせ、4月5日の東京ドーム・シティ・ホールを皮切りに全国6都市で全11回のツアーを繰り広げ、15、16日のSTUDIO COAST公演がファイナルだった。関係者によると5月13日の早朝に40度の高熱で倒れ病院に運ばれ「扁桃炎」と診断されたという。病院からは「絶対安静」とドクターストップがかかったが、京は「今回の公演は中止出来ない」と点滴治療の応急処置で公演に挑んだ。
最終日の16日の公演直前も40度の熱は下がらず、楽屋で点滴を打ちながらライブを強行したという。ステージ関係者によると、ライブ中に意識もうろうとなり、何度もステージ上に倒れたため「コンサートの中止も検討した」というが、京本人の気力で最後までステージはやり切った。しかし、楽屋に戻った途端に意識不明の状態になったことから病院に緊急搬送された。
京は、09年4月に「声帯炎」ならびに「喉頭浮腫」で公演を延期した。その後、昨年1月の大阪城ホール公演後に「声帯結節・音声障碍」で音楽活動を休止、3~4月に決まっていた北米ツアーをキャンセルした。昨秋から活動を再開していたものの「症状は改善に向かっていたが、完治し切れていなかったのかもしれない」と所属事務所はいう。
入院後の状態は、高熱は下がっていないものの「意識はある」そうで、医療チームは「数日間は絶対安静が必要」と断言している。ただ、24日には東京・渋谷公会堂で最新アルバム購入者対象のスペシャル・ライブを予定している。事務所関係者は「延期もやむを得ない」としているが、京本人は「ファンが楽しみにしているライブ。その日に予定を組んでいたファンもあるだろうし裏切れない」と意欲を見せているという。
ディルアングレイは「世の中の矛盾や人のエゴから発生するあらゆる痛みを世に伝える」ことをコンセプトに97年に結成した5人組。インディーズ時代からコンサート中心の活動を続け、ビジュアル系ロックの雄として圧倒的な人気を誇っている。デビュー以来、リリースするシングル、アルバムは全てオリコン・チャートでベスト3入りを果たしている。今回のアルバム「THE UNRAVELING」もオリコンで3位(4月15日付)にランクされていた。
音楽活動の幅はヨーロッパから全米に広がっていて、英国の老舗ロック誌「KERRANG!」の表紙に京が日本人アーティストとして初めて登場し大きな話題を呼んだ。また、米ビルボード誌では「異色の日本人ロック・グループ」として異例の大特集もされている。今年、結成16年目を迎え、6月には欧州ツアー、その後には大規模な全米ツアーも控えている。
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