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佐藤浩市が会見「オヤジの死に顔、三國の威厳があった」

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佐藤浩市が会見「オヤジの死に顔、三國の威厳があった」

2013年04月15日

 14日死去した名優・三國連太郎さんの息子で俳優・佐藤浩市が15日、都内で主演ドラマの制作発表後に会見した。「死に目には立ち会えなかった」とうつむき、「オヤジの死に顔を見て悲しいと思わなかった。この数年で一番凛と見えた。三國の威厳があった。不思議で感慨深く涙は出なかった」と話した。

 1年ほど入院していたという。「90歳だからいつ知らせがきてもいいと覚悟していた」。おとといの夜から容態が悪化し、きのう14日午前9時18分に急性心不全で死去したと報告した。「苦しむことなく他界したと聞いています」。
 
 「父が言っていた。死んでも誰にも知らせるな、密葬で、戒名もいらない、骨は散骨してくれ、三國のまま逝くんだと。あの人は役者・三國のままで生きたんだなと思います」。

 1996年公開の映画「美味しんぼ」の親子役や、近年ではおととしの映画「大鹿村騒動記」で共演、メディアの前で仲良い姿を見せることもあった。佐藤は「世間一般の父親ではなかった」と言いながらも、偉大な父の死を悼んだ。

 「今月の頭にニューヨークロケに行くので、病院の近くに寄ったんで見に行った。たわいもない会話をしました」。それが最後になったという。
 
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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