常盤貴子、笑顔で余命わずかな母役 夫役田辺誠一「今年1番の感動作」
2013年01月24日
女優の常盤貴子が主演するメ~テレ50周年特別ドラマ「ゆりちかへ ママからの伝言」(テレビ朝日系1月26日午後9時)の発表会見が24日、都内で行われた。実話をもとにした感動作。余命わずかな母親が幼い娘に向けつづったベストセラーのドラマ化。常盤は辛いシーンもあったと振り返りながらも、役柄同様に笑顔を絶やさずアピール。共演した田辺誠一は「1月時点で、今年1番の感動作だという自信がある」と力を込めた。
がんで余命宣告を受けたテレニン晃子さんが、幼い娘の将来のために書きためた恋やオシャレのアドバイスなどをまとめた書籍が、地方出版社として異例7万部を出版、ドラマ化されるに至った。常盤が晃子さん役(役名:小山田晃子)。撮影現場には実際の晃子さんの母を招き、常盤は「私を見て『晃子と雰囲気が似ている』と言っていただいて、嬉しくて号泣しそうになって……。その言葉を胸に最後まで演じ切れた」と感慨深げに話した。
病気や死を扱う内容のドラマ。しかし、最後まで笑顔で生きた晃子さんのように、会見は笑いがあふれた。常盤は「他局(の連ドラ『とんび』)に続き、今年1カ月もたたないうちに2回も天国に行くことになりました」とのっけから自虐ネタ。さらに、夫役の田辺に「私には理解不能な方。でも今回の役柄にはバッチリだった」、母役の大先輩・十朱幸代にも「(怒られるシーンで)過去最高のビンタを見舞われた」とあっけらかん。
笑みを振りまく常盤に、田辺は「常盤さんは懐が深くて今回の役にぴったり」と太鼓判。ドラマについては「家族でいられる当たり前の時間が本当に大切だなと感じた。自分が余命あとわずかだったら家族といる時間を第一に選びたい」と話した。また十朱は「スタッフには言わなかったけれど、撮影中にちょうど妹ががんで入退院を繰り返していて役柄とプライベートが同じだった」と明かした。
ほか、中村ゆり、片平なぎさ、柴俊夫、泉谷しげるらが共演。メガホンをとったのは映画「沈まぬ太陽」などの若松節朗監督で「素晴らしい脚本とキャストで、監督はなにもしなくてよかった。しっかり視聴者に届くと思う」と自信を見せていた。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。