上戸彩、元受刑者役でスマイル封印
2012年12月04日
女優の上戸彩が主演する来年1月8日スタートのNHKドラマ「いつか陽のあたる場所で」(総合:火曜午後10時、連続10回)の発表会見が4日、都内の同局で行われた。社会派ドラマで、上戸は飯島直子とともに元受刑者役。重いシーンが多いが「直子さんと演じるとつい役を忘れて素の上戸が出て明るくなってしまって……。監督から常に怒られていた」と反省。スマイル封印のドラマを「真面目で重くて“ドラマ10”枠にぴったり」とアピールした。
人気作家、乃南アサ原作のシリーズをドラマ化。女受刑者が出所後に新しい人生を切り開いていくさまを描く。ホストに入れ込み昏睡強盗を犯した過去のある芭子(上戸)が、獄中で出会った綾香(飯島)とともに、東京・谷中で暮らし、やがて家族や友人との関係を再構築していく。笑顔あふれる物語ではないが、静かな感動を誘う。上戸も「仕事の移動中に台本を読んでは号泣していた」と振り返った。
撮影は今年の夏頃に行われた。飯島は「プロデューサーやディレクターに殺意を覚えたほど暑かった」と笑わせ、DV被害の末に夫を殺した過去があるという役柄についても「人を殺める夢をよく見るので、それを思い出しながら演じた」と、主人公・芭子を明るく支える綾香同様ユーモアを交えた。「切ないけれど元気になれるドラマ」と笑顔で話した。
また浅野温子が、芭子と絶縁した母親役。役づくりのため、上戸とはあまり顔を合わせないよう気をつけたというが、「(上戸と飯島の)2人はべらぼうに明るくやっていて……(仲間外れで)辛かった」と苦笑い。ドラマの出来については「2人のけなげさに胸うたれるはず」を自信を示していた。
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