尾崎豊さん長男、生歌披露 姿も声も父ゆずり「本人じゃないの?」
2012年09月06日
尾崎が蘇った――。会場から感嘆の声が漏れた。1992年に26歳の若さで死去した歌手・尾崎豊さんの長男で、FMラジオのDJなどの活動も行っている尾崎裕哉(ひろや)が6日、父の足跡を辿る展覧会「尾崎豊特別展 OZAKI20」(9月7~19日/ラフォーレミュージアム原宿)の内覧会で、生歌を披露した。名曲「僕が僕であるために」をギター弾き語りで熱唱。その姿、そして力強くも優しい歌声は、ありし日の尾崎さんを彷彿とさせた。
生前の父を知る関係者が多数集った会場で、裕哉が歌った。一昨年クレジットカード会社のCMソングに「I LOVE YOU」のカバーが起用された際「お父さんにそっくり」と話題になったが、報道陣の前で歌声を披露したのは今回が初めて。「すごく不思議な気分。緊張しますね」と照れながらも、一瞬で会場を虜に。尾崎ファン代表としてゲストで登場した、脳科学者・茂木健一郎は「本人なんじゃないの? 奇跡が起こったかと思った」と唸った。
裕哉は現在23歳。慶応大学4年生。InterFM「CONCERNED GENERATION」でDJを務めている。将来の夢は「Social Entrepreneur」。来春には大学院に進学し、人種、貧困、環境などの社会問題を「音楽」で解決する方法等を研究していくという。
「尾崎豊特別展 OZAKI20」では、今年没後20年の尾崎さんが遺した衣装、ギター、ノート、写真など貴重な資料約400点が展示されている。この規模で尾崎さんを回顧する展覧会は、最初で最後となるという。東京開催後、大阪、名古屋、福岡などを巡回予定。
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