日本民間放送連盟は14日、ロンドン五輪の民放テレビ放送概要を発表。共同公式サイト「gorin.jp」を通じ、テレビ放送しない競技についてインターネットライブ配信を行うと明らかにした。NHKはバンクーバー冬季五輪から試みているが、民放では初の取り組み。世界最大のスポーツイベントが、より広く深く楽しめるようになる。2チャンネル、約150時間の配信を予定。
民放地上波各局の主な生中継予定は、▼日本テレビ=北島康介選手が3連覇に挑む競泳男子100メートル平泳ぎ、内村航平選手が金メダル最有力視される体操男子個人総合決勝など、▼テレビ朝日=室伏広治選手が2大会ぶり金メダルに挑む男子ハンマー投げ決勝、男子100メートル決勝など、▼TBS=柔道男子66キロ級と女子52キロ級決勝、吉田沙保里選手の五輪3連覇がかかる女子レスリング55キロ級と72キロ級の決勝など、▼テレビ東京=柔道男子81キロ級と63キロ級決勝、福原愛選手らが悲願のメダル獲得を目指す卓球女子団体準決勝など、▼フジテレビ=メダルの期待がかかる女子マラソンなど。BSでは、五輪期間中の中継のほか、終了後の9月には3Dでのハイライト番組の放送も予定される。
全国民放テレビ132社を代表して、キー5局からそれぞれ女性アナウンサー1人が選ばれ、テレビCMや交通広告などで、民放での五輪視聴をアピールしていく。テレビCMでは、真っ赤な学ランにニッポンと書かれた鉢巻きを巻いた女子アナ5人が、三三七拍子のリズムに乗せ「ロンドンドン! ロンドンドン!」と応援団さながらに気合いを込め、「ニッポンに、エールを!」と呼びかける。
女子アナ5人は14日、都内で行われた発表会に出席し、“応援団”のセンターを張るTBS・出水麻衣アナは「五輪キャスターになるのが入社前からの夢でした。日本の視聴者のみなさんにも現地の空気を共有していただけるよう頑張りたい。ロンドンをドンドン応援して下さい」と力を込めていた。ほか、日本テレビ・徳島えりか、テレビ朝日・竹内由恵、テレビ東京・大橋未歩、フジテレビ・本田朋子の各アナがPR役を務める。