女優・武井咲が主演し1人2役に挑戦する、テレビ朝日系新ドラマ「Wの悲劇」(26日より木曜午後9時)の発表会見が23日、都内の同局で行われた。武井の1人2役の演技を共演陣が称賛しきり。女優の大先輩・野際陽子からも「絶妙の演技。どうして18歳でここまでできるんだろう」と絶賛され、武井は「頑張って良かった……」と感激の涙を流した。
武井はゴールデンタイム初主演で、1人2役に挑戦。かたや優しい大財閥の令嬢、かたや眼光鋭い天涯孤独の孤児。さらに2人が入れ替わるという設定で「実質4役」とも。「お芝居を始めてまだ日が浅いのに出来るのか、落ち込んだ時期もあった。でも今は楽しい。こんな貴重な経験はなかなかできない」と前を見据えた。目線や仕草の違いなどで演じ分けているというが「自分でも訳がわからなくなることもあって、監督に『今の私は誰ですか?』って確認しています」と笑わせた。
その演技力に共演陣も舌を巻いた。桐谷健太が「こんな忙しい中で、しっかりこなしている」と口火を切れば、所属事務所の先輩・福田沙紀も「リアクションがとりやすい」と太鼓判。松下由樹は「素直にすごい」、若村麻由美も「なんといっても咲ちゃんの演技が見どころ」とお世辞抜き。極めつけに、野際が絶賛。武井は「涙が出ちゃう」と目頭をぬぐった。
かつて薬師丸ひろ子主演で映画化もされ話題を呼んだ、夏樹静子原作の大ヒットミステリー小説を初めて連続ドラマ化。累計発行部数250万部の人気作に、大胆なアレンジが加えられ斬新なスタイルでよみがえる。
大財閥の令嬢として不自由なく育てられながら自分の意思で生きたいと願う和辻摩子(武井)と施設育ちでショーパブのアルバイトから大金を目論む倉沢さつき(同)。偶然にもまったく同じ顔を持ちながら正反対の人生を歩んできた2人が、ある殺人事件をきっかけに出会い、たがいの人生を入れ替えたことで巻き起こる悲劇を描く。
原作の夏樹も期待のコメントを寄せた新星「Wの悲劇」。桐谷はヒロイン2人に接近する捜査一課の刑事役、福田は入れ替わり後のさつき(摩子)の宿命のライバル役、松下はショーパブの雇われオーナー役、若村は摩子の母役、野際は和辻家の家長の妻役。ほか、和辻家の家長役で寺田農、摩子の義父役で中村俊介、ショーパブのダンサー役で剛力彩芽らが共演する。