アイドルグループ・モーニング娘。が現リーダー・新垣里沙の卒業後初めて公演する舞台「ステーシーズ 少女再殺歌劇」(6月6~12日/東京・全労済ホール スペース・ゼロ)で“ゾンビ化”することがわかった。18日、都内で発表会見が行われ、主演を務める田中れいなは「10期メンバーは初めての舞台で緊張すると思うけれど、恥ずかしさを捨てて頑張ってほしい。皆で美しいゾンビを演じたい」と力を込めた。
ロックミュージシャンで作家としても活躍する大槻ケンヂの同名小説を舞台化するもの。少女だけが突然ゾンビ化する世界を描いた狂気の物語で、モー娘。メンバーがステージ上で歩く屍と化す。原作を読んだという田中は「ゾンビを聞いてバイオハザードみたいなのを連想していたけれど、ちょっと違う……。人間の苦悩や葛藤が描かれている」とアピールした。
会見に同席した大槻は「モー娘。に演じてもらえるなんて、原作者として晴天の霹靂。こうして並びを見ると、まさに思い描いていたとおり。感動です。残虐なスプラッターホラーだけども、悲しい愛の物語でもある。そこを上手く演じてもらえたら」と期待を寄せた。
少女がゾンビ化した“ステーシー”たちとその撲滅に立ち上がった武装部隊の戦いを描く。ステーシーを退治するには、2度目の死を与える“再殺”が必要だが、愛する少女を前に人々は苦境に立たされる。
モー娘。は、現リーダーの新垣が5月18日の日本武道館ライブをもって卒業するため、これが新体制での初舞台。新垣が抜け11人組になる新星モー娘。から、田中をはじめ、9期メンバーの譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音、10期メンバーの飯窪春菜、石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥の9人が出演する。道重さゆみはスケジュールの関係で、光井愛佳は疲労骨折した左足が万全でないため出演しない。