声優・平野綾が舞台に初挑戦するミュージカル「嵐が丘」が11日、東京・赤坂ACTシアターで初日を迎えた。本番前に、主演の河村隆一らと報道陣に応対した平野は、同作のような激しい恋愛の経験は?という突っ込んだ質問に「これからです」と苦笑い。まだ慣れないマスコミ対応に戸惑いながらも、初舞台に向け士気を高めた。
激しい愛憎劇で世界中を魅了してきた名作古典をミュージカル化。平野は、美しい容姿と激しい気性をあわせ持つヒロイン・キャサリン役を演じる。豪華絢爛な劇衣装をまとい「初めての舞台で、ここまでどっぷりと入り込める役に出会えて本当に幸せ」と緊張の中に充実感を漂わせた。
キャサリン役は、安倍なつみとのダブルキャスト。ライバル意識は?と聞かれ、平野は「私は新人だから……。安倍さんを参考にさせていただいています」、安倍は「綾ちゃんは綾ちゃん、私は私の動きがある」。キャサリンと恋に落ちる主人公ヒースクリフ役の河村は「2人とも性格が明るくていい。役に入ると少しテイストが違うんです」とヒロイン双方に太鼓判を押した。
劇中では、韓国で圧倒的人気を誇る作曲家・倉本裕基氏が手がけた音楽に乗せ、平野も自慢の美声を響かせる。東京公演が7月24日まで同所で開催。7月27~31日に大阪公演が梅田芸術劇場で行われる。