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海外で邦人の命は守られるか? TAIJIの死から4年――真相を探るイベントも…

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海外で邦人の命は守られるか? TAIJIの死から4年――真相を探るイベントも…

2015年06月26日

 元XのメンバーでベーシストのTAIJI(本名=沢田泰司・享年45)がサイパンで不慮の死を遂げたのが2011年7月のことだった。それから4年という歳月が経った。しかし、今もってTAIJIの死は疑問だらけである。言い方を変えれば「闇に包まれている」。ハッキリしないことばかりである。実に不可解な事件なのだ。

 一般論だが。TAIJIに限らず本来、邦人が海外で事件に巻き込まれ、しかも亡くなったとなれば大騒ぎだ。今年はISIS “イスラム国” に拉致され殺害された会社経営者の湯川遥菜さん、ジャーナリストの後藤健二さんの例もある。とにかく、海外で事件に巻き込まれた場合の「安全」は一体、どうなっているのか? 

 TAIJIの死では外務省や現地の日本領事館の行動も含め不可解な部分が多分にあった。その結果、現在でも真相は明らかにならず、それどころか(真相が)葬られようとしている事態にまでなっている。

 TAIJIは、サイパン当局に逮捕され、拘束された挙句に「拘置所内で自殺を図った…」と報じられている。が、果たして…。

 TAIJIの死に関しては、事件当時から

 「TAIJIが死んだのは納得出来ない」

 と、真相究明に立ち向かっているのが内縁の妻である赤塚友美さんだ。

 友美さん曰く。

 「一周忌の時にサイパンに行って、(TAIJIが運ばれた病院「CHC」の)ドクターに話を聞いたら、(病院に)運ばれてきた時は、もう脳死状態だった。つまり、単に親族に会わせるために延命させていた、と話していました。おそらく、それはTAIJIの死因をサイパン当局での事故死にさせずに、親族を呼ぶことで『親族の意志で、延命治療を絶った事による死亡』とさせて、死因を当局の責任とならないようにさせた、という事件だと私は感じます」

 友美さんは、TAIJIの死の全てに不審を抱く。だが、現実は何も変わらない。既に、事件は風化されつつある。実際にはマスコミも動かない。

 そんなTAIJIの死の真相を探るべく、真相究明のイベントが開催されることになった。具体的なイベントの内容は(1)拘置所内事故の疑問…管理問題、事故報告書内容の疑問、第一公式発表は首吊り自殺ではなかった (2)検死問題…拘置所内事故の検死義務;死因究明制度 (3)デルタ航空事件の起訴は不当…マネジメント事務所の対応と嘘の供述がTAIJIを不当起訴に追いやった (4)遺体の腐敗…親族がマネジメント事務所関係者に遺体処理の委任 (5)マネジメント事務所の行動への疑問など。

 このイベントには赤塚友美さんの他、マスコミの中では唯一、現地取材を行った元「週刊文春」記者でジャーナリストの中村竜太郎氏が出演する。中村氏はASKAの覚せい剤事件をスクープするなど、過去3回もの「ジャーナリスト大賞」を受賞している。イベントでは中村氏が当時の生々しい取材状況を語る。

 さらに、元静岡県警の刑事でスピリチュアルの第一人者としても知られる秋山眞人氏も加わりTAIJIの死について徹底的に語り合う。何でも秋山氏は霊界からTAIJIを呼び戻し、TAIJIの叫びを聞きたいとも言っている。まさに前代未聞の真相究明イベントになりそうだ――。

 イベントは7月6日(月)19時から。神楽坂The GLEE(飯田橋駅から徒歩5分)で開催。参加料は3500円。

(渡邉裕二)

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