パラマウント ピクチャーズ ジャパン/松竹配給「ゴースト もういちど抱きしめたい」が13日に初日を迎え、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1では大谷太郎監督、出演の松嶋菜々子、ソン・スンホン、鈴木砂羽、芦田愛菜(子役)、樹木希林が出席して舞台挨拶が行われた。
1990年に日本公開された米映画「ゴースト ニューヨークの幻」は、サスペンスとラブファンタジーがミックスされた質の高さと、デミ・ムーアとパトリック・スウェイジの演技に日本中が涙し、観客動員400万人、興収58億円の大ヒットを記録した。そして今回、2010年の日本を舞台に、新たなアジア版「ゴースト」が誕生した。
出演を決めた当時を振り返り、ソンは「言葉も国籍も違う中でやっていくことが少し心配だったが、人と人が出会って、愛の気持ちを交わすという部分では、“言葉は全てではないんだ”と思うことができた」と語った。
劇中で、松嶋がムーミンを描くシーンがあり、これが物語の重要なモチーフになる。松嶋は「最近、“本当にあんなに下手なムーミンを描くの?”と周囲から訊かれる。でも、あれは決められた絵だからです、ということを今日はお伝えしたいと思っていた(笑)」と語り、鈴木も「撮影中に二人で描いていたが、松嶋さんの描かれたムーミンは上手です(笑)」と打ち明け、会場を笑わせた。
また、先日の完成披露試写会で11月25日の韓国公開決定が明かされたが、初日舞台挨拶ではさらに台湾、タイ、香港、シンガポールでの公開決定のニュースが伝えられた。アジア版「ゴースト」のアジア公開に対し、大谷監督は「すごく嬉しい。松嶋さんの演じた七海と、ソンさんの演じたジュノ、二人のラブストーリーが広がっていくのは嬉しい」と、喜びを噛みしめていた。
最後に、松嶋は「私にとってこの作品が出会いだったように、皆さんにも色々な方と出会って、友情、愛情、無償の愛とたくさんの愛を育んでくださればいいな思う。そして、そんな風に人と人との繋がりを大切にして皆さんにも過ごしていただきたいし、私自身もそういう風に過ごしていきたいと思う」と締め括った。
「ゴースト もういちど抱きしめたい」は、丸の内ピカデリー他で大ヒット上映中。