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テアトル『そこのみにて光輝く』“抱きしめてあげて欲しい”と綾野剛

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テアトル『そこのみにて光輝く』“抱きしめてあげて欲しい”と綾野剛

2014年04月19日
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 東京テアトル配給『そこのみにて光輝く』の初日舞台挨拶が19日、東京のテアトル新宿で行われた。本作の印象的な曲を奏でたヴァイオリニスト、ヴァスコ・ヴァッシレフ氏のヴァイオリン生演奏により、呉美保監督、出演の綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉、高橋和也、伊佐山ひろ子、田村泰二郎が登壇すると、立ち見も完売となった満席の客席から大きな拍手で迎えられた。
(写真左から呉監督、高橋、池脇、綾野、菅田、伊佐山、田村)

 本作は、『海炭市叙景』に続く、佐藤泰志の最高傑作を原作に、函館の短い夏を舞台に運命の出逢いと家族の物語を紡ぎ出したヒューマンラブストーリー。第38回モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門への正式出品が決定した。

 呉監督は「キャンペーンで地方もまわってきましたが、いろんな方々からジワジワと映画の感想が伝わってきて、こうして晴天の日に公開初日を迎えられて良かったです」と挨拶。綾野は「いろんなスパイスが混じり合って出来た作品です。観た後はどんよりしているかなと思うのですが、舞台挨拶で今日はいい感じで帰ってもらえたら嬉しい」とし、池脇は「わざわざ劇場まで観に来て頂いてありがとうございます。ようやく初日を迎えられましたが、ここからは私たちに出来ることはなく寂しい感じもします」と感慨深げに感謝の言葉を述べた。

 映画の中で印象に残っている場面を聞かれると、綾野は「(菅田が演じた)拓児を抱きしめた時ですかね。家族を持つ決心をした瞬間だと思う。自分のことを愛せない人を抱きしめてあげられるような、そんな世の中になって欲しい」と言うと、菅田は「僕は(綾野)剛くんの香水の匂いを嗅ぐと函館を思い出します(笑)。それからクランクアップの日の自転車に乗るシーンは、スタッフみんなの一体感が伝わってきて嬉しかった」と明かした。

DSCF0687.JPG 一方、池脇は「(綾野演じる達夫と抱き合う)海でのシーンは凄く寒くて、先に海に入って演じていた綾野くんは震えていました。でも初めての経験で新鮮でした」と振り返り、高橋は「(池脇)チズちゃんとのラブシーンと、綾野くんとの喧嘩のシーン、それから菅田くんが殺しに来る祭りのシーンですね(笑)」と挙げて会場の笑いを誘い、撮影現場の雰囲気の良さを感じさせた。

 最後に、綾野は「今日はここにスタッフも来てくれていて、この作品に対するみんなの熱意を感じます。8月にモントリオール世界映画祭に行ってきますが、この作品が出品されるだけでも嬉しい」とし、呉監督は「みんなが集まって、自由に楽しく、一つの方向へ向かって創り上げた感じです。この作品では愛を描こうとしたので、それぞれの愛の形を見つけて欲しいです」と観客に投げかけて締め括り、あたたかい雰囲気の中で初日舞台挨拶は終了した。
(右写真の右端がヴァスコ氏)


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