WB『ジョバンニの島』“バトンを渡していけたら”と杉田成道氏
2014年02月24日
一般社団法人 日本音楽事業者協会(音事協)創立50周年を記念して製作された劇場用長編アニメーション作品『ジョバンニの島』(ワーナー・ブラザース映画配給)が2月22日(土)公開初日を迎え、声を務めた市村正親、仲間由紀恵、横山幸汰、谷合純矢、原作・脚本の杉田成道氏、そして西久保瑞穂監督が登壇し、初日舞台挨拶を新宿ピカデリーで実施した。
(写真左後列から杉田氏、市村、仲間、西久保監督、前列左から横山、谷合)
本作は“忘れてはいけないこと“をテーマに、第2次世界大戦後の北方四国の色丹島(しこたんとう)を舞台にした、実話をもとに描かれた感動の物語。
自身も2児の父親である市村は、映画を観終えたばかりで感動ムードに包まれた観客を前にして「好きなシーンはいっぱいあるけれど、子供たちが父親に会いに来てくれるところはやはりジーンとくる。あそこは好きですね。冒頭で子どもたち二人がエトピリカ(海鳥)の卵を獲りに行っておしっこをかけられるシーンはうちの長男のお気に入りです」と挨拶。また、「辰夫は厳格な感じですが、僕は厳格ではないのでその辺は演技力でカバーしました」と冗談を交えて話すと会場は笑いに包まれる場面もあった。
仲間は「声だけのお芝居で緊張して臨みました。(原作・脚本の)杉田さんの熱い演出を受けて無事乗り切る事が出来ました。今観終えたばかりで涙をこぼした方もいると思います。とても素敵な作品でたくさんの人に伝えて届けて残していきたいと思える作品です」と丁寧に客席を見渡しながら語った。
杉田氏は「戦争のように過酷な状況でも子どもたちは遊びを求め、交流し、どこまでも行こうというエネルギーを持っていました。この作品が突破口となって、10年20年といろんな方にバトンを渡していけたらなと思います」とし、西久保監督は「日本も世界もそうだか戦争を追体験してもらえたらと思って作りました。素直に見て感じてもらえたらと思います」と、それぞれ思いを語った。
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