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牡馬クラシック戦線、勢力図&戦力分析 (vol.122)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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牡馬クラシック戦線、勢力図&戦力分析 (vol.122)

2014年02月10日

昨年末時点では手薄感が否めなかった牡馬クラシック路線ですが、ここ1ヶ月ほどでようやく勢力図の輪郭が見えてきた印象です。というわけで、今日の当欄は独断と偏見で今年の牡馬クラシックの戦力分析をしてみたいと思います。

トーセンスターダム(主戦:武豊)
昨日のきさらぎ賞を制し3戦3勝。暫定で「主役」に躍り出たと言っても良いでしょう。直線の鋭い脚と勝負強さは随一で、非常に楽しみな逸材。お母ちゃんがダートの短距離馬だったので、距離がどうかと思っていたのですが、きさらぎ賞ではむしろズブいような感じだったので、距離も持ちそうな印象。課題は京都しか走っていないことでしょうか。

トゥザワールド(主戦:川田)
若駒ステークスを勝って3連勝中。池江調教師が「完成度が高い」と評価する好素材。どんなレース展開でもしっかり伸びてきますし、折り合いも今のところ大丈夫そう。総合力では世代トップでしょう。若駒ステークスを大幅な馬体重増で勝ったことも好感を持てます。

アジアエクスプレス(主戦:戸崎)
昨年の2歳チャンピオンで3戦3勝。芝ダートとも対応する柔軟性があり、特に朝日杯の追い込みが豪快でした。短距離血統なだけに距離への対応が鍵となりますが、折り合い面ではそれほど心配ない印象。あとはどれだけ成長しているかでしょう。

バンドワゴン(主戦:和田)
昨日のきさらぎ賞で初めて土がつきましたが、能力はやはり世代トップクラス、というかまだ底知れない印象。でもいかんせん乗り難しそう。いつもスタートが悪いのに、ガンガン行きたがってしまう。巨漢でパワーがあり、首が高いので、制御するのは至難の業でしょう。気性面の成長が待たれます。個人的にはこういう個性派好きですが。

プレイアンドリアル(主戦:柴田大)
京成杯の勝ち方がとても力強かった。前でも後ろでも運べる完成度の高いレースぶりが魅力で、マイネルの岡田総帥が絶賛するのも頷けます。脚部不安が出たのが心配ですが、万全の体調で出てくれば間違いなく有力馬の1頭。

イスラボニータ(主戦:蛯名)
この世代の中でもいち早く頭角を現した馬。地面に叩きつけるような特徴的な走方で、強いメンバーが揃った東京スポーツ杯2歳Sなどすでに3勝。少し間が空いているので、その後に成長した組との力関係は未知ですが、今週の共同通信杯でどんな競馬を見せるかでしょう。

ワンアンドオンリー(主戦:横山典)
評価の難しいラジオNIKKEI杯の勝ち馬。重い馬場が良さそうな一方で、時計勝負になると少し不安な印象。直線もジリジリ伸びる感じなので、クラシック戦線で馬場が悪くなれば楽しみな馬。ハーツクライの仔なので成長力も期待できるでしょう。

ウインフルブルーム(主戦:和田)
シンザン記念2着。現状、ワンパンチ足りない印象ですが、スタート抜群、先行力あり、最後の粘りも一級で、期待の持てる1頭。朝日杯も外枠スタートながら崩れず3着となかなか芯の入った馬。個人的に最も期待しています。

キングズオブザサン(主戦:大野)
チチカステナンゴ産駒らしく、パワーのいる馬場で力を発揮。京成杯でも大外枠で外々を回りながら2着を確保しました。中山2000mの皐月賞ではかなり楽しみな存在。若手の大野騎手にはこのチャンスを生かしてもらいたいです。

そのほか、朝日杯2着のショウナンアチーヴ(騎手:後藤)は父がショウナンカンプだけに距離延長が鍵。朝日杯1番人気で5着のアトム(主戦:川田)は若駒Sを回避した影響が気になるところ。エイシンブルズアイ(主戦:福永)は白梅賞の勝ち方が圧巻。マイルしか走っていませんがG1をとれる器です。

 梅花賞勝ちヤマノウィザード(主戦:松山)も母姉が重賞馬の高素材。ゆりかもめ賞を勝ち、広い馬場なら楽しみなラングレー(主戦:戸崎)、荒削りな競馬で京成杯3着のアデイインザライフ(主戦:横山典)、末脚確かなラジオNIKKEI杯2着馬アズマシャトル(主戦:松山)、少し人気先行感もありますが素質が高く評価されている同3着のサトノアラジン(戸崎)も成長次第で上位に食い込んでくるでしょう。シンザン記念を勝ったミッキーアイルはマイル路線参戦を表明したので、ここでは除外しました。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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