映画を観た後の感想は、ジャンルによって様々だと思いますが、「あ~アホだったな~」と不思議な幸せに浸れる映画も私のお気に入りの1つ。
29日よりヒューマントラストシネマ渋谷で公開される『アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー』もそれ。観た後に何も残りません。でも、たぶん劇場を出る時に程よい満足感を得られる作品だと思います。
物語は、一言で表すと、妙な薬を打っちゃって身長15メートルの巨人になっちゃったチアガールのコメディ。あのロジャー・コーマンが製作しています。日本では「進撃の巨人」の映画製作が発表され、昨年はハリウッドから『ジャックと天空の巨人』(←傑作)なんて映画も公開されました。密かに巨人ブーム…?
この映画の面白さは、まずカメラ位置の工夫。絶妙な角度から捉えることにより、主人公のチアガールが段階を経て少しずつ大きくなっていく(っぽい)様子がうまく表現できています。映像の場合、ゴジラとかより、普通の人間より少し高い3~20mくらいの人間を表現するのが1番難しいと聞きますが、まあこの映画はうまいことやっていますよ。クスッとなります。
あと、しっかりエロがあるのが良い。主人公が1番最初に大きくなる場所がオッパイですからね。全編セクシーで、最後はデカチアリーダー同士がミニスカートで殴り合いの蹴り合い。男性の方は目の保養になるんじゃないでしょうか。
また、そんなにデカいのにどうやって体育館入ったんだよ!なんてツッコミもできる場面が満載。適度な粗さも微笑ましいところです。『ブレードランナー』のショーン・ヤング、『デス・レース2000年』のジョン・ランディスなんかも楽しそうに出演しています。
「さあ、アホな映画観るぞー」ってな具合で、肩の力を抜いて劇場に向かわれると、素敵な時間を過ごせるんじゃないでしょうか。軽くオススメです。
予告編があるので、良かったら観てみてください。↓
http://www.youtube.com/watch?v=2IEjowwyrKY