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豊騎手とサイレンススズカの記事を読んで思うこと (vol.95)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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豊騎手とサイレンススズカの記事を読んで思うこと (vol.95)

2013年11月29日

昨日「NEWS ポストセブン」で、武豊騎手がサイレンススズカへの想いを語った記事が掲載され、ネット上で話題になっていました。

「なぜ今更?」と思いましたが、よく考えれば明日は金鯱賞。当日は中京競馬場でサイレンススズカに関する様々な催しが行われるようで、それに先がけての記事だったのでしょう。

豊騎手のコメントを見て、改めて残念な事故だと思いました。天皇賞のあとは、たしかジャパンカップが予定されていたはず。そして翌年はアメリカ遠征…という運びでした。

あの強さは、日本の競馬ファンにとって誇りでした。海外に行っても、そのスピードでぶっちぎってくれるはず。種牡馬になれば、産駒が大活躍してくれるはず。

しかし、天皇賞秋で悪夢の競走中止。その瞬間に、関係者やファンが抱いていた大きな期待が全て吹き飛びました。あの止まり方は絶望的だとわかっていながら、何とか軽傷で済んでくれという思いも虚しく、翌日朝はサイレンススズカの安楽死がスポーツ紙の一面に載ってしまいました。

事故のあと、豊騎手は「ジャパンカップで(お手馬の)エアグルーヴやスペシャルウィークが出走しても、サイレンススズカを選ぶつもりだった」と話していたと記憶しています。これは非常に印象的でした。歴史に残る名馬2頭よりも、サイレンススズカを選ぶ。いかに惚れ込んでいたかがわかります。

最近、サイレンススズカを思い出したのは、今年の天皇賞秋でした。逃げたトウケイヘイローの1000m通過タイムが58秒4。「こりゃ速いな」と思いましたが、サイレンススズカはそのさらに1秒先の57秒4で通過していたんですね。「やっぱり凄い…」と思いました。

あれから、もう15年。その間に様々な名馬が誕生し、新しい競馬ファンも増えているにも関わらず、ヤフートピックスのトップページに掲載され、いまだに大きな反響のあるサイレンススズカ。これからもずっと、競馬が続く限り語り継がれていく名馬なんでしょうね。

さて、最後に今週の競馬予想。ジャパンカップダートです。今年1番、好メンバーが揃ったと言っていい注目のレース。あまりの混戦なので本命は決めかねていますが、ローマンレジェンドは警戒しています。最近はちょっと精彩を欠いていますが、陣営が「パワー全開仕上げ」と体調のピークを匂わせています。岩田騎手は、先週のジャパンカップで降ろされたジェンティルドンナがムーア騎手で勝ってしまうという、屈辱を味わっています。今週にかける意気込みは強いのではないか。幸い内枠を引き当てたので、経済コースを回って最後にズバッと抜けてくる姿がイメージできます。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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