今週末はジャパンカップですね。ジェンティルドンナvsゴールドシップの2強対決が注目されています。有馬記念に登場する王者、オルフェーヴルへの挑戦権を懸けた戦いと言っていいかもしれません。
2強とも前走は敗れており、本来なら穴馬も台頭の余地がありそうなのですが、エイシンフラッシュを除けば小粒感が否めません。そのエイシンフラッシュにしても、ジャパンカップは過去3年で8、8、9着と振るわず。このレースの馬券の予想は、額面通り2強の取捨選択で良い気がします。
さて、私の本命はゴールドシップです。
前走、京都大賞典で格下馬に先着を許した5着は、敗因は明確です。
・・・と言えたらカッコイイのですが、すいません、全然わかりません。当初は高速馬場が影響したのかなと思いましたが、よく考えれば昨年の菊花賞はレコードに近いタイムで完勝しています。なのに前走の体たらく。
今年の天皇賞春でも原因不明の5着に敗れ、かと思えば宝塚記念はジェンティルらをぶっちぎって圧勝。わけがわからない!
強いのはわかってる。けどちゃんと走るかどうかわからない…今回は走るのか、ダメなのか…。
さて、こうやって頭をウ~ンと悩ませていると、次第に「あれ? この感覚、前にも感じたことがあるぞ」となってきたのです。記憶を辿って出てきた馬は、あの栗毛の戦闘機、マヤノトップガンです。
毛色も違えば、レース運びも全然違う2頭、しかし、長距離路線で圧倒的な実力を誇りながら、ちょくちょく格下にもコロッと負けるところはソックリ。例えば4歳の秋。トップガンは初戦にオールカマーを選び、サクラローレルとの対決で騒がれました。ところが、ローレルはおろか、格下牝馬2頭にも負ける始末。ゴールドシップの京都大賞典に似ていますね。
そういえば、3歳秋に菊花賞、有馬記念を連勝し、4歳の春に天皇賞春5着のあと、宝塚記念で圧勝したという経緯も完全に一緒!
また、トップガンは、逃げ、先行、差しと、変幻自在の脚質で知られていますが、決して操作性の良い馬ではありませんでした。むしろ気性難。田原騎手が「トップガンが“こうしてほしい”という乗り方をした」と話している通り、気分に合わせて乗るのが重要でした。
ゴールドシップの内田騎手も、前走で無理やり前につけて負けたことを踏まえ、今回は「馬に合わせて乗る」と宣言しています。こんなところもトップガンに似ているなと思うのです。
こうなると、馬券を買う方は腹をくくる必要があります。馬の当日の気分で結果が変わるのですから、いくら机上で予想してもラチがあきません。運任せです。
安全策ならジェンティルドンナ。おそらく、悪くても3着以内は確保するでしょう。軸に最も適した馬です。ただし、ゴールドシップが実力を出し切ればどれだけ強いのかは、宝塚記念の結果が物語っています。でも、大敗の可能性もある。安全にいくか、攻めていくか・・・攻めでしょ!
てな具合で、ゴールドシップに託してみようと思います。
対抗はジェンティルで仕方ない気がしますが、それじゃ面白くない。穴馬としてナカヤマナイトを挙げます。柴田善騎手がやたら強気。「120%の状態で出せる」と話しているので、乗ってみようかと思います。ゴールドシップとのステイゴールド産駒どんぶりです。