今年ももうすぐ11月。競馬ファンの間では「今年の年度代表馬は誰?」てな話題もチラホラ出てくる時期です。
昨年の場合、この時点ではオルフェーヴル、ゴールドシップ、ジェンティルドンナあたりが有力でした(結果はジェンディルドンナ)。しかし今年は大混戦!
まず、頭ひとつ抜けているのはロードカナロア。今年、ここまで高松宮記念、安田記念、スプリンターズステークスと、短距離G1を完全制覇。古馬で複数回G1を勝った馬がいないので、まずはロードが最有力でしょう。ただし、長距離に比べ、短距離レースは評価が少し下がるのが実状。現に、短距離馬で年度代表馬に輝いたのはタイキシャトル(98年)のみです。ロードがマイルチャンピオンシップ、あるいは香港スプリントを勝てば確定だと思いますが、今はまだ「有力馬の1頭」の域を出ません。
さあ、問題は次の集団。3歳馬から皐月賞馬ロゴタイプ、ダービー馬キズナ、菊花賞馬エピファネイア、2冠牝馬メイショウマンボ、古馬から天皇賞春馬フェノーメノ、宝塚記念馬ゴールドシップ、天皇賞秋馬ジャスタウェイが横一線。
このうち、今年はすでに休養に入ってしまったロゴタイプ、フェノーメノはおそらく脱落。そのほかの5頭の動向が年度代表馬への鍵を握ります。
今のところ、ダービーを勝ち、フランスでも大活躍したキズナが一歩リードでしょうか。次走が未定になっていますが、仮にジャパンカップか有馬記念のどちらかに出走し、勝つことができれば、ロードを上回って年度代表の座に就くでしょう。
次に、エピファネイアとゴールドシップが続きます。この2頭も、キズナと同様にジャパンカップ、有馬記念のどちらかを勝てればチャンス十分でしょう。
ジャスタウェイは天皇賞秋を圧勝して急浮上したクチですが、なにせそれまでの評価は重賞の善戦マン、天皇賞も人気薄での勝利だけに、1年を通して主役を張ってきた前出の馬たちには少し劣ります。次走次第ですが、ちょっと難しいでしょう。
2冠牝馬メイショウマンボは、次走がエリザベス女王杯を予定。仮にここを勝っても、まだロードには及びませんが、さらに有馬記念に出走して勝ち、G1を4勝すれば年度代表馬確定です。これもなかなか難しいとは思いますが…。
さて、大穴をここで1頭挙げます。オルフェーヴルです。ここまでG1勝ち無し。G2を2つ勝っただけなので、現実的には難しいと思います。ただしラストランとなる有馬記念で、みんなが驚くようなぶっちぎりの圧勝劇を演じれば、「功労賞」+「フォア賞快勝&凱旋門賞2着」の合わせ技でサヨナラ逆転ホームランがあるかもしれません。少なくとも「特別賞」はもらえるでしょう。
ちなみに私の予想はエピファネイア。菊花賞の勝ち方は衝撃でした。次走は未定ですが、ジャパンカップ、あるいは有馬記念でも勝ち負けできる馬に成長したと思います。