今週末は天皇賞秋です。毎年、晴れの良馬場で開催されているイメージが強いレースですが、今年は(金曜の現時点で)台風27号がどうなるかわかりません。直前まで状況を見ながら、予想することになりそうです。
注目はもちろんG1を4勝している名牝ジェンティルドンナ。昨年は年度代表馬に選出される活躍を見せたものの、今年は2戦して未勝利。そろそろ本領を発揮したいところでしょう。
対するのは昨年の覇者エイシンフラッシュと、武豊騎手騎乗で重賞3連勝中のトウケイヘイロー。オッズは、この3強対決の様相になるのではないかと思います。
3頭の中で、個人的に最も注目しているのはトウケイヘイロー。気がつけば今年すでに重賞4勝です。地味な血統、戦績だったので、なかなか評価が上がりませんが、並の馬で重賞3連勝はできません。裏路線を歩んできたため、上位馬との力差を指摘する声もありますが、前走の札幌記念はロゴタイプをはじめG1馬が5頭も揃った「超豪華」なレースでした。重馬場の特殊な競馬になってしまったため、6馬身差の圧勝にスポットライトが全然当たっていませんが、いやいや、あの勝ち方は尋常じゃないです。
幸いなことに、今回も他に逃げ馬は見当たりません。またも、トウケイヘイローの単騎逃げが実現することでしょう。もう何回もこの馬のしぶとさを見ているのに、今回も2~3番手の脇役としてしか見られていない状況、馬券的に狙わない手はありません。重馬場はもちろん、良馬場でも面白い競馬になるはず。本命も含めて検討です。
ジェンティルも調子は良さそうですが、個人的に、G1にぶっつけ本番でいくローテーションが嫌いなため、少し評価を落とします。今年に入ってからの流れもイマイチですし、対抗まで。エイシンフラッシュは、正直オルフェーヴルやゴールドシップがいないため、繰り上がりで2番手評価に上がった感が否めません。加えて、この馬が力を発揮するのは超スローペースで直線ヨーイドンの上がりの競馬。今回はトウケイヘイローが淀みのないペースで逃げ、それを後続が追いかける展開が予想されるため、フラッシュの得意なレースにはならないと思います。押さえまで。
あと、3頭以外の大穴としてレインスティックを挙げます。最低人気に近いでしょうが、前走のオープン特別の勝ち方はちょっとビックリ。スローペースなのに、シンガリからぶっこ抜きました。相手はサトノギャラントやアスカクリチャンと、そこそこ強い相手だったにも関わらずです。東京無双の同馬が大波乱を演出するかも。