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ウオッカの初仔は巨漢、シルクオーディン思い出す (vol.67)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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ウオッカの初仔は巨漢、シルクオーディン思い出す (vol.67)

2013年09月19日

 G1を7勝した名牝ウオッカの初仔の名前が「ボラーレ」に決定したと発表されました。それ自体は「ふ~ん」という感じですが、驚いたのは、そのボラーレの馬体重。なんと2歳のこの時期にして約590kg! 大き過ぎでしょ!?

 巨漢馬の代名詞とも言える名馬ヒシアケボノでさえ、3歳でスプリンターズステークスを制した時は560kg。有名なディープインパクトなんてせいぜい440~450kgでした。

 これって大丈夫なんでしょうか…? かつて、620kg台の超巨漢でシルクオーディンという馬がいましたが、その重さに堪えきれなかったのか、脚が弱く活躍できないまま終わってしまいました。ボラーレにしても、これから更に成長していけば600kg超えの可能性もあります。これは脚が心配です。

 あと、ちょっと笑い話ですが、シルクオーディンはあまりにデカいため、ゲートに入れる際、顔を横に向けなきゃ入りきらなかったと聞いたことがあります。結果必ず出遅れると…。ボラーレがどんな形の馬体か知りませんが、同じ特性があるかもしれません。

 初仔は小さく出るとも言うのに、ボラーレが590kgだと今後のウオッカの産駒はどうなるんでしょうか。

 ちなみに、G1を2つ以上勝った(最近の)主な名牝の初仔を以下に挙げてみました。

ベガ→アドマイヤベガ(ダービー優勝)
ヒシアマゾン→ヒシアンデス(中央未勝利)
エアグルーヴ→アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯連覇)
スティルインラブ→ジューダ(中央未勝利)
ファレノプシス→スパンゴールド(1勝)
ビリーヴ→ファリダット(オープン2勝)
アドマイヤグルーヴ→アドマイヤテンバ(4勝)
メジロドーベル→メジロヒラリー(未出走)
ダンスパートナー→ロイヤルパートナー(3勝)
ダンスインザムード→ダンスファンタジア(フェアリーS優勝)
シーキングザパール→シーキングザダイヤ(NZTなど重賞5勝)
テイエムオーシャン→テイエムユメノコ(中央未勝利)
シーザリオ→トゥエルフスナイト(1勝)
スイープトウショウ→ジュエルトウショウ(中央未勝利)
ダイワスカーレット→ダイワレーヌ(中央未勝利)

 やはりベガとエアグルーヴが光りますね。一方、ウオッカのライバル・ダイワスカーレットの初仔は不発。15頭中、オープンまで上り詰めたのは5頭。未勝利(未出走)に終わったのは6頭でした。さて、超巨漢馬ボラーレはどっちになるでしょうか。お父さんは名馬シーザスターズです。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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