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ビデオストレートだった『ブルー 初めての空へ』、劇場公開へ (vol.61)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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ビデオストレートだった『ブルー 初めての空へ』、劇場公開へ (vol.61)

2013年09月02日

 もうとっくにDVDが発売されているアニメ映画『ブルー 初めての空へ』が、急遽10月より劇場公開されることになりました。

 ビデオストレートが決定していながら、急遽劇場公開が決まった映画と言えば『ハングオーバー!』が有名。ただ、『ブルー』は1年も前に既にDVDが発売された作品であり、今回の公開決定は異例中の異例と言えます。

 権利元さんに聞くと、劇場上映に至ったのは諸事情があるようですが、本作をDVDで観たファンから「劇場でやってほしい」という声はけっこう多かったそうです。

 私も納得。この映画、ビデオストレートにしとくには非常にもったいない。本当に面白いんです。

 元々、90億円もかけてハリウッドで製作された大作です。北米では興収140億円、全世界では500億円近い実績を誇る、れっきとした大ヒット映画で、日本で普通に公開されなかったのが不思議なくらい。当初はFOXの配給ラインナップに入っていたのですが、いつの間にかなくなり、昨年10月にDVDでひっそりと発売されました。

 さて、その内容ですが、珍しい青色インコの「ブルー」を主人公とした物語。アメリカのミネソタで飼い主と一緒にヌクヌク生活を送っていたブルーですが、実は彼は絶滅危惧種だとわかり、子孫を残すため、メスの「ジュエル」がいるリオ・デ・ジャネイロに向かうことに。しかしそこで泥棒たちに捕まり、ジュエルと共に決死の脱出劇を図る―。

 まず、非常に映像が美しい。原色使いまくりのハデハデにも関わらず、全く不快な感じがなく、ワクワクするような色合いでインコたちを描きます。

 また、リオ・デ・ジャネイロの美しい風景と、特徴的な地形を存分に生かしたアクションで盛り上げ、クライマックスではサンバカーニバルがさらに映像の美しさを際立たせます。とにかく、視覚的に全然飽きない作品です。

 あと、キャラクターたちが実に可愛い。『アイス・エイジ』などもそうですが、どうもアメリカのアニメは日本人的な感覚だとあまりキャラクターが可愛くないのですが、この『ブルー』に出てくるインコはとても愛嬌があっていい。しかもインコの動きがビックリするくらいリアル。ディズニーアニメの『ボルト』でもハトの動きに驚きましたが、『ブルー』も素晴らしいです。

 ストーリーもなかなか。ブルーは、人間との生活が長く、飛ぶことができない。この設定がいいですね。泥棒に捕まった後もジュエルの足を引っ張ってばかりですが、切羽詰まったそのとき・・・!

 子供と観にいく場合でも自信を持ってオススメできる映画。全国のイオンシネマで10月5日より公開されます。私もぜひ劇場で観てみたいです。



平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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