今週はヴィクトリアマイルですね。出走馬一覧に目を通すと、かなりの好メンバー。それぞれ一長一短あり、予想しがいのあるレースです。自信を持って消せる馬は1頭もいないので、馬券も手広くなってしまいそう。
また、当日は天気が雨予報。ますます難解な予想になりそうです。
というわけで、今日の当欄では、天気によって2パターンの予想をしてみます。
まず、レース前に天気が回復し、良馬場で行われた場合…
これは、マイネイサベルを推奨します。以前から牝馬相手ならGⅠでもそこそこ勝負できるイメージでしたが、昨秋から急変。府中牝馬Sを勝ったかと思えば、休み明けの今年の中山牝馬Sも快勝。前走の福島牝馬Sでもゴール前猛追し、勝ちに等しい2着でした。正直「イサベルどうしちゃったの!?」という充実ぶり。苦手な重馬場だったエリザベス女王杯(7着)を除けば、昨秋から1、1、2着の好成績。の割には、今回も4~6番人気に収まりそうなので、非常にオイシイ馬券です。
元々、東京と新潟で良成績を上げてきた左回りが得意なお馬さんです。鞍上は主戦の松岡騎手がベストだと思いますが、騎乗停止中だからやむなし…。乗り替わりの柴田大知騎手は、先週NHKマイルカップを勝って波に乗っています。もう1発を期待しましょう。
ただし、前述の通りイサベルは道悪が苦手・・・馬場が悪ければ思い切ってばっさり切ってしまうのも手です。
というわけで、仮に雨が降って重馬場になった場合の予想は、
これはレインボーダリアを挙げます。前走のマイラーズCは、5ヵ月の休み明け、外枠(16番)、距離不足、牡馬相手、という何重苦もあった厳しい条件でしたが、なんと勝ったグランプリボスに0.3秒差の7着に善戦。ビックリしました。
今回は叩き2走目、牝馬が相手。しかも得意の重馬場になれば、一気に勝利が近づくでしょう。思えば一昨年、エリザベス女王杯で5着(0.6秒差)に敗れたレインボーですが、その翌年のエリザベス女王杯では見事に1着をもぎ取り、リベンジを果たしています。
昨年のヴィクトリアマイルでは12着に敗れたものの、差は0.9秒とそれほど負けていません。あれから1年経ち、グンと成長した今なら再び「リベンジ」が見られても不思議はありません。この馬の重馬場巧者ぶりは有名ですが、例え雨が降っても人気は4~6番人気でしょう。これも狙い目です。
以上が本命候補ですが、雨天兼用で2頭、更なる穴馬を挙げておきます。
1頭はアロマティコ。まだGⅠはおろか、重賞、OP勝ちもないですが、昨年の秋華賞の末脚を見る限り、能力はこのメンバーの中でもトップクラス。序盤に置いていかれるのでマイルでは少し評価を下げましたが、仮にこのレースが2000mだったらアロマティコを本命にしています。キングカメハメハの娘なので、重馬場でも対応するのではないかと思います。
もう1頭は超大穴のメーデイア。ダートで実績を上げてきた馬が、なぜここで参戦?と思いますが、わざわざ名手横山典騎手を起用しています。それだけ陣営には勝算があるのでは。イメージは、08年秋華賞で3着に入り大荒れの立役者となったプロヴィナージュ。
実は知り合いの厩務員さんが、所属する厩舎の馬がメーデイアと同じレースに出走して負けた後、「あの馬(メーデイア)は強いわ」と話していたのが強く印象に残っています。キングヘイローの産駒は大仕事をやってのけるパワフルさがありますし、良馬場はもちろん、重馬場だとさらにチャンスが広がるかも…。どう見積もっても13番人気以下の大穴なので、ちょっと押さえておくと面白いかもしれません。芝の成績も3着、2着と悪くないですし。