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ゴールドシップの敗因を考えてみる (vol.15)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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ゴールドシップの敗因を考えてみる (vol.15)

2013年04月30日

 いや~…天皇賞は大惨敗でした。

 当欄で挙げた2頭の結果は次の通り

・ユニバーサルバンク(15番人気)=13着
・マイネルキッツ(11番人気)=7着

 ユニバーサルは2週目向正面で一瞬「オッ」と期待したのですが、結果的には力負けのようです。マイネルキッツは頑張りましたが、やはり勝ち負けを望むのは難しかったですね。

 それよりも、皆さんの関心事は「なぜゴールドシップが負けた??」でしょう。

 この件、個人的な印象を下に書いてみます。陣営でさえ敗因がわからずに首をひねっているので、あくまで独断と偏見ですが…


 ズバリ 「距離が長かった」のではないか?

 3000mの菊花賞や阪神大賞典を勝っている馬、メジロマックイーンの血が入っている馬になんてこと言うんだと思われるかもしれません。

 ただ、天皇賞の前後に、何度かゴールドシップの秋以降4連勝のVTRを再チェックしてみました。

 その4走の中で、最も「すごい!」と思えるレースは、2500mの有馬記念です。大外を回って強い古馬陣を直線で一気に撫で切る、長い有馬記念史の中でも例にない強い勝ち方だったと思います。

 その次に強いと思ったのは2400mの神戸新聞杯。戦前は甘い仕上げだと陣営が認めていたと記憶していますが、結果的に直線ではズバッと突き抜けて2着に2馬身半の圧勝でした。

 一方、3000mの菊花賞と阪神大賞典は、4コーナーで早くも先団に取り付きますが、直線では意外と後続を突き放せなかった印象。有馬記念と神戸新聞杯の直線で繰り出した鋭い末脚に比べると、ちょっとモタモタしている感じを受けるのです。(気になった方はぜひチェックしてみてください)

 陣営はゴールドシップの走りを「鬼ごっこしているみたい」と表現しているので、もしかしたら早めに先頭に立つと、少し気を抜くのかもしれません。また、レース後にすぐ息が入っているというので、まだまだ余裕があったのかもしれません。

 私も、ゴールドシップにとって本質的に3200mが長いとは思いません。ただし、あの「力任せのロングスパート」で古馬のGⅠを勝つには、ちょっと3200mが長いのではないかと思うのです。

 仮に、ゴールドシップに先行力がつけば、3200mどころか4000mだって平気でこなしそうな感じがします。しかし、今の競馬をし続ける限り、3200mは長いのではないか? あの鋭い末脚を発揮するのは、もしかしたら中距離なのではないか? と考えています。振り返れば、2000mの皐月賞でも凄いワープを見せています。すっかりステイヤーの印象がついたゴールドシップですが、もしかすると…

 というわけで、2200mの宝塚記念。ゴールドシップはオルフェーヴル、ジェンティルドンナ、フェノーメノに次ぐ4番人気まで人気を落とすかもしれません。しかし、前記の仮説が合っていれば、実はオイシイ馬券に発展するかも。

 まあ、あくまで今回の結果論なので、「ふ~ん」くらいの感じで受け止めてもらえれば幸いです。


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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