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見逃したらもったいない『ジャックと天空の巨人』 (vol.4)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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見逃したらもったいない『ジャックと天空の巨人』 (vol.4)

2013年04月08日

 いや~…参りました桜花賞。本命にしたアユサンがドンピシャで来たかと思ったら、もう1頭の軸であるメイショウマンボは直線でずるずる後退…。まあ脚をためる場面もなく、終始大外を回っていましたからね。あれで勝てたら怪物誕生です。

 さて今日は映画の話題です。

 残念ながら興行的には惨敗で、上映回数も激減している『ジャックと天空の巨人』。

 配給会社の人にチケットをもらったので、先週慌てて観に行きました。アメリカでも日本でも厳しい興行の作品なので、「どんなもんかな~」という感じで観始めたのですが、なんとこれが面白い!

 さすがブライアン・シンガー監督肝いりの作品だけあります。とにかく豆の木や巨人たちの「質感」が感じられる描写で、特に巨人たちのCGは秀逸。その臭いや体温までが伝わってきそうな気持ち悪さでした。

 豆の木が倒壊するシーンの迫力も素晴らしい。『アバター』で聖なる木が倒される場面は凄かったですが、豆の木も負けず劣らず重量感がありましたし、何よりその「長さ」が半端じゃない!

 巨人たちが登場するまでのハラハラ感、そして地上に降りてきてからのスピード感も抜群。見応え十分のエンターテイメントでした。

 欲を言えば、もうちょっと人を食べるシーンをしっかり映してほしかった。コミックの「進撃の巨人」ぐらいやっちゃってほしかったです。このへんの加減が、宣伝の難しさにも繋がったのかなと思います。

 観る前までは、よくある「ファミリームービー」のように見える同作。どうしても大人の映画ファンには敬遠されてしまう気がします。一方、映画を観てみると、ちょっと子供は引いてしまいそうな描写の連続でした。でも、人を食べるシーンはほぼカットしており、「残酷」にも振り切れなかったのが(個人的には)もったいなかった印象。「ファミリー」「アクション映画ファン」「キワモノ系ファン」の、どの層にもターゲットを絞りにくい作品だと感じました。

 でも上記の通り、作品は本当に面白いです。まだ観ていない方、これはオススメですよ。もうすぐGW興行が始まるので、その前にお見逃しなく!


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。



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