3月1日(金)に初日を迎えたソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給『ジャンゴ 繋がれざる者』。本作で初めて悪役を演じたレオナルド・ディカプリオが緊急来日し、2日(土)、午前中に記者会見を行った後、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1で舞台挨拶に登壇した。
ディカプリオは、「今日は来てくれてありがとう。日本が大好きなので戻ってくるのを楽しみしていた」と、緊急来日舞台挨拶のプラチナチケットを手にした観客に挨拶し、手を振って歓声に応えた。
本作に出演した理由について、「今回のクエンティン・タランティーノ作品は、アメリカの過去に遡って、彼独自の解釈を加えている。『イングロリアス・バスターズ』(09年)の大ファンで、タランティーノは作家として優れており、魅力的なキャラクターを生み出している。セリフも素晴らしく、ハリウッドにこの脚本が出回った時は衝撃が走った。アメリカの暗黒時代を大胆に描ける非常にユニークなフィルムメイカーだ。だから、是非とも出演したいと思った」とタランティーノを絶賛。
さらに「南北戦争以前のアメリカの道徳的な問題を黒人のヒーローを主人公に据えて描いている。私が演じた役は本当に悪い役で、身体の中から腐っているような、今までで最悪の悪役だ」とし、役作りのために2人の人物を参考にしたという。「一人は『トゥルー・ロマンス』(93年)のゲイリー・オールドマン。もう一人は『トゥームストーン』(93年)のヴァル・キルマーだ。彼らの演じた役のしゃべり方などを参考にした」と明かした。
これまで多くの名監督とタッグを組んできたディカプリオだが、改めてタランティーノ監督と仕事した感想を聞かれると、「とてもユニークな監督であり、同時に彼は脚本家でもある。キャラクターに関してディスカッションし、こちらがアイデアを言うと脚本を書き直してくれたりした。現代の偉大な監督の一人だ。映画は最終的には監督のものであり、これからも同じ船に乗って最高のキャプテンたちと仕事をしたい」と語り、先に報道された長期休業説を「少し“休養”はするが」と一蹴して観客を喜ばせた。
本作は、3月1日(金)より全国で好スタートを切っている。