マネキンを使ったシュールなコメディ「オー!マイキー」で知られる石橋義正監督が、その奇才ぶりを発揮する異色なラブファンタジー『ミロクローゼ』の初日舞台挨拶が24日、シネクイントで行われ、主演の山田孝之を始め、共演するマイコ、石橋杏奈、原田美枝子、石橋監督が登壇した。
本作は、ニューヨーク・アジア映画祭で山田が日本人初のライジング・スター・アワードを受賞。また北米の映画祭・ファンタジア映画祭で長編劇映画部門・最優秀監督賞を受賞するなど海外でも高く評価されている。撮影から3年を経ての公開に、山田は「やっと公開初日を迎え、大変嬉しく思っています。この作品が出来た同じ時代に生きてよかった!と心から思っています。是非たくさんの人に劇場で観てほしい」とコメント。石橋監督は「構想から今日までおよそ8年かかりましたが、公開初日を迎え、感無量です!」と話し、「この作品をきっかけに新しい日本映画の形が広がっていくと信じている」と本作に対する熱い想いを語った。
また、本作には実の姉であるダンサー、椿かおりさんが出演していることをMCに問われた山田は、「そうなんです。撮影中にわかってしまうとスタッフや共演者のみなさんに気を遣わせてしまうと思い隠していましたが、撮影終了後監督だけには伝えました。最初に台本を読んだ時、姉の名前が入っていてすごくびっくりして、すぐに『ついに共演ですな!』とメールを送りました(笑)」と意外なエピソードも披露した。
本作は24日よりシネクイントほかで全国順次公開。配給はディーライツ、カズモ。