“全国民の孫”新人演歌歌手・小山雄大デビュー

小山雄大

　新人演歌歌手の小山雄大がデビュー曲「道南恋しや」（キングレコード）を４月10日に発売した。キャッチフレーズは“全国民の孫”。「全国民の孫のように可愛がっていただけるよう一生懸命、精一杯頑張っていきたい」と歌手として新たな一歩を踏み出した。

　北海道札幌市出身。２００３年３月５日生まれの21歳。２歳の頃から演歌が好きで氷川きよしの曲を聴き、４歳から本格的に民謡を習い、小学２年生から三味線を弾き始める。09年、11年、15年に「道南口説節全国大会」幼少の部、少年一部、少年二部でそれぞれ優勝。12年、15年に「全大阪みんようジュニアフェスティバル全国大会」第二部、第三部で優勝。16年には「ＮＨＫのど自慢」チャンピオン大会で氷川きよしの「獅子」を歌いグランドチャンピオンに輝く。18年に上京し作曲家、弦哲也氏のもとでレッスンを重ね、歌唱力が大幅に向上。キングレコードの演歌・歌謡曲部門としては13年の水城なつみ以来、11年ぶりの新人デビューとなる。

――どんな子供でしたか？

　２歳の頃から氷川きよしさんが好きで、ずっと歌っていました。四六時中どこに行っても歌っているような、本当に歌わない時間がないんじゃないかっていうぐらい歌っているような子供でした。４歳の時に北海道の奥尻島のお祭りで三味線を見たのがきっかけでやりたいと思い、民謡教室だったら三味線もあるだろうと親が連れて行ってくれて、体が小さかったのでまずは民謡から始めて、小学２年生から三味線を習い始めました。

――幼い頃から民謡大会で優勝し、16年に「ＮＨＫのど自慢」チャンピオン大会でグランドチャンピオンに輝いた後、作曲家の弦哲也氏のもとで演歌のレッスンを始めました。レッスンを受けて変わったことは？

　一番変わったのは歌い方です。それまでは氷川さんを見たり、見よう見まねで独学で演歌を勉強していて、習っていたのは民謡だけだったので演歌も全部民謡の節で歌っていました。弦先生にはまずその節を直しなさいと言われました。こぶしやビブラートは味付け。たとえば塩が濃くても素材の味が引き立たない、美味しくないでしょ。いい塩梅で塩がかかっているから素材の味が引き立って美味しい。歌も同じだよ、という風に教えていただきました。

――松前ひろ子さん、三山ひろしさんと同じミイガンプロダクションに所属しています。

　去年の８月頃に弦先生の紹介で入りました。入ってから先輩の現場に同行させていただいて、自分もコンサートに出て１曲歌わせていただき、ステージマナーも勉強させていただきました。三山先輩からは、デビューしてからはひとりの歌手として同じ土俵に立つことになるから、デビューするまでは全てのことを教えてあげる、とおっしゃっていただいて、眉毛の描き方から、髪のセット、化粧の仕方までいろいろと教えていただきました。

――デビューが決まったときはどんな気持ちでしたか？

　デビューの決定は事務所の松前先生からのＬＩＮＥで知りました。その瞬間本当に嬉しくて、すぐにありがとうございますと返信をしてから、自分の親にも電話で報告しました。親からは、小さい頃から夢を諦めないでよかったね、今まで支えてくれた人たちに恩返ししなきゃいけないね、と声をかけてもらい、自分自身本当にこれまでたくさんの方に支えていただいてきたので、その方々に恩返しできるように、また親孝行できるようにこれから頑張っていきたいとその時すごく思いました。

――デビュー曲「道南恋しや」（作詩：さわだすずこ、作曲：弦哲也、編曲：猪股義周）はどんな曲ですか？

　この曲は、デビュー曲だよと渡されたわけではなくて、２年ぐらい前から練習曲としてずっと歌ってきた曲でもあります。今とは歌詞が違う部分もあったのですが、詩やメロディを聞いた時に本当に自分自身とリンクするところがあって、故郷の北海道の曲ということも自分のオリジナル曲としてすごく嬉しかったですし、等身大の歌を書いていただいたと思っています。カップリング曲「椿咲く島」（作詩・作曲：弦哲也、編曲：猪股義周）はもっと前からできていた曲で、弦先生のところにお世話になった中学１年生の頃にはできていました。

――デビューに先駆けて２月にライブレストラン青山（東京・港区）で関係者向けのお披露目会を開催しました。

　本当にド緊張しまして、カッチカチになっていましたけど、スタッフをはじめ皆様のおかげで無事終えることができました。４月10日にデビューするんだという実感がすごく湧いたと言いますか、そういうものがしっかりと自分の中で覚悟できた日になったのかなと思っています。

――そこで得意のマジックも披露されましたね。

　今はトランプマジックが好きでトランプマジックばかりなんですけど、これからはお客様にも見えるような大きなマジックもやっていきたいと思っています。

――最後に今後の意気込みを聞かせてください。

　自分自身本当に歌で元気や勇気をもらってきたので、次は僕が歌で笑顔や勇気を与えられるような演歌歌手になっていきたいと思っています。“全国民の孫”というキャッチフレーズも付けていただきましたので、全国民の孫のように可愛がっていただけるよう一生懸命、精一杯頑張っていきたいと思います。