閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

東映『室町無頼』製作発表会見、入江監督ら登壇

【FREE】東映『室町無頼』製作発表会見、入江監督ら登壇

2024年02月14日
『室町無頼』製作発表会見開催 『室町無頼』製作発表会見開催

 東映配給の時代劇『室町無頼』の製作発表会見が、建国記念日の11日に東京国際フォーラム ホールD7で開催され、監督・脚本を務めた入江悠、出演の大泉洋、長尾謙杜、松本若菜、北村一輝、柄本明、堤真一が出席した。
 2016年に出版され、「本屋が選ぶ時代小説大賞」で大賞を受賞した垣根涼介の同名小説を映画化。舞台は室町時代、“応仁の乱”前夜の京。大飢饉と疫病が同時にこの国を襲うなか、巨大な権力に立ち向かう「アウトロー=無頼」たちの知られざる戦いをドラマチックに描く。東映京都撮影所が制作した。主演の大泉洋は「戦国時代に入っていく直前のお話。(自身が演じたのは)蓮田兵衛という、史実上、一行だけ名が出てくる男だが、この男を中心に何とか時代を変えたいと思った人々の熱い物語。素晴らしい映画が完成して皆さんに見てもらうのが楽しみ」と公開に向けて期待を込めた。

 圧倒的なスケールの大きさで制作された同作では、エキストラの人数も膨大となり、入江監督は「コロナ禍でこの企画の実現が難しかったのはエキストラさん(の数)。京都以外にも、関東からも参加して頂き、のべ何千人という方に参加して頂き撮れた」と説明。大泉は「何人呼んでるねん!と。(一揆が起きた)当時と同じくらい呼んだのかというぐらいの数。とんでもなく広い東映のオープンセットで何百人も撮影していると、『カット!』の声も聞こえない。とっくにカットの声がかかっているのに、端の方のエキストラはずっと一揆していて、死んでしまうわ(笑)」と大作ならではのエピソードを披露した。撮影初日に爆発シーンに臨んだという長尾も「爆発の音が聴こえなければ、(スタッフが)合図するので、それを見てリアクションをしてくださいと言われたが、本番では感じたことのない爆発で、爆風が来るぐらいだった。ここまでやるかと」と初日から驚かされたこと報告。堤真一が「巨大な扇風機を回して“はったい粉”を飛ばしていたが、口の中がジャリジャリになる(苦笑)。隣の人の声が聞こえないほどの扇風機だった」とぼやくと、続けて大泉も「なんだこの世界観は?と思ったら、監督はずっと『マッドマックス』を見ていた。そんなもん見たらアカンわ!」と裏話を暴露。入江監督はその理由について「室町(時代)ってあまり映画で描かれたことがない。だから手探りでやっているうちに『マッドマックス』にたどり着いた」と話し会場を笑わせながら、いかに同作が大作であるかを窺わせた。

 公開は2025年1月17日(金)に決定。登壇者のほかに、遠藤雄弥、前野朋哉、阿見201、般若、武田梨奈、水澤紳吾、岩永丞威、吉本実憂、土平ドンペイ、稲荷卓央、芹澤興人、中村蒼、矢島健一、三宅弘城が出演している。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。