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『犬ヶ島』アンダーソン監督が日本愛語る

【FREE】『犬ヶ島』アンダーソン監督が日本愛語る

2018年05月24日
『犬ヶ島』ウェス・アンダーソン監督(右から4人目)ら舞台挨拶 『犬ヶ島』ウェス・アンダーソン監督(右から4人目)ら舞台挨拶

 FOX配給『犬ヶ島』の来日記念舞台挨拶が22日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ウェス・アンダーソン監督、コーユー・ランキン、ジェフ・ゴールドブラム、日本人ボイスキャストの野村訓市、村上虹郎、伊藤晃、池田エライザ、夏木マリが出席した。

 アンダーソン監督が、日本を舞台に4年の歳月をかけて作り上げた渾身のストップモーションアニメ。監督は「2012年、ひとつのアイデアが浮かんだ。それは何頭かの犬がゴミ島に置き去りにされていて、彼らを助けに行こうとする男の子の物語だった。僕はいつも映画を共に作っているジェイソン・シュワルツマン、ローマン・コッポラと一つの質問を自分たちに投げかけた。それは “黒澤(明)さんならどうするだろうか”。その言葉に向かって本当に努力したんだけど、最終的にその答えを出すことに失敗してしまったかもしれない。でも、黒澤明監督の影響や、彼からのインスピレーションを無くしては、この映画を作ることはできなかった」と語り、そのほかにも日本の映画界、芸術界を牽引する巨匠の名前を次々と読み上げ、様々な影響を受けていることを明かした。また、映画の中の日本は「外国人である僕の想像した理想郷ともいえる、ウニ県という仮想の街」と明かし、最後に「僕にとっては今日のこの日がワールドプレミア」と、日本への並々ならぬ敬愛の想いを語った。5月25日(金)公開。

 

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。