閲覧中のページ:トップ > 文化通信バラエティ > エンタメ教育の現場から >

東京ビジュアルアーツ発の商業映画第6弾「金星」29日公開

エンタメ教育の現場から

最新記事

東京ビジュアルアーツ発の商業映画第6弾「金星」29日公開

2011年10月25日

 専門学校東京ビジュアルアーツ発の商業映画「金星」が、10月29日(土)より下北沢トリウッドで公開される。同プロジェクトは、同校と短編映画館トリウッドによる産学協同企画で、2006年のスタート以来、毎年学生たちが手がけた新鮮な作品を発表してきた。第6弾となる同作は、障碍者をテーマにした意欲作だ。

 プロジェクトの趣旨は、才能の発掘ではなく、鑑賞料を払って観てもらう商業映画の製作と公開を通じて、学生たちに映画の世界で食べていく覚悟の確立を狙うもの。作品の企画から実制作、そして完成後の宣伝まで劇場公開に至る全ての工程を現役の学生が担当。ロードショーで成果を問うだけでなく、最終的にはDVD化して全国発売する。過去には、08年の「梅田優子の告白」、09年の「14才のハラワタ」、そして昨年の「バカがウラヤマシイ」など着実に実績を重ねてきている。

 今年のプロジェクトは、例年どおり東京ビジュアルアーツ映画学科の学生たちが主体となりながらも、新たにメイク学科、写真学科、ミュージシャン学科、マスコミ編集学科、声優俳優学科の学生が参加した。より学生主導の比重が高まり、また多様な分野をカバーする総合芸術校ならではの取り組みとなった。

 「金星」は、障碍者と介助者の葛藤を描いたヒューマンストーリー(60分)。大槻貴宏エグゼクティブプロデューサー(トリウッド代表)は、同プロジェクトで完成した過去5作以上にフィクション性が高いとし「個人の想像力は無限であり、その『作り物』が、現実の世界と並び、ひょっとしたら超えてくれるのではないか、と期待しています。そして本プロジェクト6回目にしてそういうものに辿り着けたことが凄く嬉しい」と自信を見せている。

 主要キャストには、大倉裕真(「ブタのいた教室」「告白」)、岸井ゆきの(「ランウェイ☆ビート」「Q10」)、渡辺真起子(「愛の予感」「ヘヴンズストーリー」「愛のむきだし」)、稲増文(舞台「モグラ町1丁目7番地」)、中村織央(「ハンサム★スーツ」「ソフトボーイ」)、浅野道啓(「鴨川ホルモー」)とプロの実力派がそろった。また、音楽は、寺沢新吾(「惑星大怪獣ネガドン」「プランゼット」)が手がけた。そして、早川嗣監督(映画学科2年)以下、現場スタッフはすべて学生が務めた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

関連記事

過去のタイトル一覧

2013年

4月

2012年

1月│ 2月│ 3月│ 4月

2011年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2010年

10月│ 11月│ 12月