歌手で女優の小柳ルミ子が2日、自身9年ぶりとなるシングル「やさしくて」(クラウン)を発売。都内で記念ライブを行い「言葉にならないほど感謝しています」と涙ぐんだ。ワイドショーをにぎわせた時代も今は昔。マスコミに対し「“やさしく”書いて下さいね」と冗談めかした。
70年代には「わたしの城下町」「瀬戸の花嫁」などヒットを連発。NHK紅白歌合戦にも18年連続で出場した実績があるだけに、新曲が出せなかった日々は「どれだけくやしかったか」とポツリ。「でも勉強になった。またあらためてデビューするような新鮮な気持ち」と晴れやかに話した。
新曲では、大人の恋愛を情感たっぷりに歌い上げる。「経験を積んだ男女に歌ってもらいたいですね。私の経験?豊かすぎるでしょう。色んなことがありましたから」と笑わせた。デビュー以来の恩師・平尾昌晃氏が作曲、なかにし礼氏が作詞を担当。駆けつけた平尾氏にヒットを誓い「紅白?出られるように頑張りたいです」と力を込めた。
最愛の母・愛子さんは新曲を聴くことなく2006年に死去。「きっと喜んでくれているはず」と、天国に「やさしくして」とカップリング曲「遠い母への子守唄」そして「瀬戸の花嫁」を届けた。