閲覧中のページ:トップ > 文化通信バラエティ > インタビュー >

エントリーバリアを低くし潜在市場にアプローチ
新映像サービス「dTVチャンネル」担当者に聞く

インタビュー

最新記事

エントリーバリアを低くし潜在市場にアプローチ
新映像サービス「dTVチャンネル」担当者に聞く

2018年01月30日
エントリーバリアを低くし潜在市場にアプローチ

31の専門チャンネルを月額780円(税別:以下同様)から提供
新映像サービス「dTVチャンネル」担当者に聞く

dtv_ch_logo_w520_h120.jpg

 NTTドコモは、月額780円からの利用料で映画、ドラマ、韓流、趣味など31の専門チャンネルによるリアルタイムの映像配信を、専用の機器に繋ぐことなく、スマートフォンやタブレットで見放題できる映像配信サービス「dTVチャンネル™」を1月30日からスタートする。すでに「dTV®」という月額500円(税別:以下同様)の定額制ビデオオンデマンドサービスを展開する同社が今回なぜ、新たな映像配信サービスをスタートするのか。その理由や、チャンネル・ラインナップの特徴、サービス・機能面の特徴などについて、サービス提供会社であるNTTドコモの山下智正氏(コンシューマビジネス推進部デジタルコンテンツサービス担当部長)、コンテンツの調達・編成を担当するアイキャストの安西浩樹氏(サービス本部編成部部長)に話を聞いた。

NTTドコモ山下氏(左)、アイキャスト安西氏(右)
dtv_ch_interview.jpg
――「dTVチャンネル」を作った理由は。

山下(写真左) 映像領域の中でも、多チャンネルサービスに対する潜在的なニーズというのは、かなりあると考えています。すでに多チャンネルサービスを利用されている方は1千万人ほどいますが、市場調査によると、多チャンネルサービスに興味を持っている潜在市場というのは、約1,000万人弱規模に及ぶことが分かっています。そういった方たちに「なぜ興味があるのに使わないのですか?」と聞くと「料金が高い」「契約行為が面倒くさい」「専門の機械が必要なのでは」といった意見が、特に若い人たちの間で多くみられました。ですので、多チャンネルサービスのエントリーバリアを低くして提供することができれば、多くの方に受け入れられるサービスになるのではないか。そう考え、NTTぷららさん、アイキャストさんご協力の下、今回「dTVチャンネル」のサービス実現に至りました。また、「dTV」において月額500円で提供できるサービスの範囲も限られているため、いろんな番組を楽しみたいというニーズを取り込もうと考えたときに「dTVチャンネル」のようなサービスが必要だったという背景もあります。

――チャンネル・ラインナップの特徴は。

安西(写真右) 視聴者のターゲットをどこかに絞るわけではなく、子供から大人まで、男女とも幅広い方々にご覧いただきたいと思っていますので映画、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメ、キッズなど幅広いジャンルのチャンネルを揃えています。また「dTV」ではタイトルが少ないけれど「dTVチャンネル」で強化しているジャンルという意味で言うと「趣味」などが挙げられます。

――日本初提供となる「ソニー・チャンネル」とは。

安西 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下ソニー)さんが運営される日本初登場のチャンネルで、編成される番組はソニーさんがお持ちの映画や海外ドラマがメインになります。サービス開始当初、映画は「スパイダーマン」の1作目から3作目や「ソーシャル・ネットワーク」「キャプテン・フィリップス」など視聴者の皆さんに馴染みのある有名なタイトルが編成される予定です。海外ドラマは「プリーチャー」「ナイトシフト 真夜中の救命医」などが直近の編成作品になりますが、今後は日本未放送の海外ドラマも編成していただけるよう、ソニーさんに働きかけていく予定です。この「ソニー・チャンネル」の他にも、「Discovery TURBO」「BOOMERANG」「Kchan!韓流TV」は、「dTVチャンネル」でしか見られない独占チャンネルとなっています。

――オリジナル番組の編成予定はありますか。

安西 我々とドコモさんと一緒にオリジナル番組の検討を進め、自主編成するチャンネルの中で「dTVチャンネル」でしか見られないコンテンツとして提供していこうと考えています。

ドコモテレビターミナル(左:本体、右:リモコン)
docomo_tv_terminal.jpg
――サービス・機能面での特徴は。

山下 機能面でいうと、「dTVチャンネル」はリアルタイム配信サービスになりますので、番組を見始めた時に途中だった場合、最初まで戻って見られる「スタートオーバー」(追いかけ再生)や、一部の番組では配信終了から2週間はいつでも見られる「見逃し配信」といった機能を用意しています。また、いつも決まって見るチャンネルを登録して自分だけの番組表が作れる「マイ番組表」、番組単位での「クリップ」機能など、ユーザーが自分の好みに合わせてカスタマイズできる機能も用意しています。さらに、「dTVチャンネル」の開始に合わせて、番組をテレビでも視聴できる「ドコモテレビターミナル」というセットトップボックスを発売します。弊社ではすでに「dTVチャンネル」以外にも「dTV」「dアニメストア」「DAZN for docomo」といった映像配信サービスを提供させていただいておりますが、「ドコモテレビターミナル」では、これらの映像配信サービスが持つ膨大な数のコンテンツの中から横断的に、ユーザーの好みにあった番組をレコメンドする仕組みを取り入れています。

――ターゲットは

山下 1つは、冒頭に申し上げたような多チャンネルサービスに興味はあるけれど参入障壁をもっている方にエントリーサービスとして使って頂きたいと思っています。また、今回「dTV」と「dTVチャンネル」を一緒に契約すると楽しんで頂ける仕組みをいくつか提供していきたいと考えています。すでに「dTV」を契約している方には、「dTVチャンネル」を契約すると更に面白くなりますよ。また、どちらも契約していない初めての方には、2つで1つのようなサービスとしてオススメしていこうと思っています。たとえば、韓流ドラマが好きな方は「dTVチャンネル」で最新の韓流ドラマを見て頂き、過去の作品やシーズンは「dTV」にたくさん置いてある、といったような使い方を想定しています。こういった使い方を今後、編成でチャレンジしていきたいと思っています。(了)

■dTVチャンネル サービスサイト

■チャンネルラインナップ
<海外ドラマ・映画>
ソニー・チャンネル
映画ザンマイ!
<アニメ・キッズ>
ディズニージュニア ライト
dアニマックス
Boomerang
ニコロデオン
プリプリ☆キッズステーション
<エンターテインメント>
プチフジ
TBSオンデマンドチャンネル
エンタメ~テレ☆バラエティ SELECT
MEN'S NECO
ファミ劇Neo
ひかりTVチャンネル+
Kawaiian for ひかりTV
<音楽>
iBEYA
MTV MIX
& MUSIC
<韓流>
KBS World
あじどらはん~韓流・華流・エンタメTV~
Kchan!韓流TV
<趣味>
囲碁プラス
将棋プラス
ダンスチャンネル by エンタメ~テレ
MONDO麻雀TV
タビテレ
釣りビジョンPlus
<ドキュメンタリー>
ナショナル ジオグラフィック
ヒストリー
Discovery TURBO
<ニュース>
TBSニュースバードEverywhere
euronews

■月額利用料金
「dTVチャンネル」のみ
・ドコモの回線利用者:780円
・上記以外:1,280円
「dTVチャンネル」と「dTV」セット
・ドコモの回線利用者:980円
・上記以外:1,480円
「dTVチャンネル」と「dTV」「DAZN for docomo」セット
・ドコモの回線利用者:1,760円
・上記以外:3,030円



過去のタイトル一覧

2024年

2月│ 3月

2023年

3月│ 5月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2022年

3月│ 4月│ 7月│ 8月│ 10月│ 12月

2021年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 6月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月

2020年

2月│ 4月│ 5月│ 10月│ 11月│ 12月

2019年

2月│ 7月│ 12月

2018年

1月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 9月│ 11月

2017年

2月│ 4月│ 10月

2016年

2月│ 3月│ 5月│ 9月│ 11月

2015年

1月│ 2月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2014年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2013年

2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2012年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2011年

1月│ 2月│ 4月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2010年

1月│ 2月│ 3月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 12月

2009年

1月│ 2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 9月│ 10月│ 12月

2008年

1月│ 3月│ 4月│ 5月│ 6月│ 7月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月

2007年

2月│ 3月│ 4月│ 5月│ 7月│ 8月│ 10月│ 11月│ 12月

2006年

4月│ 5月│ 6月│ 8月│ 9月│ 10月│ 11月│ 12月